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クリムゾン@オーチャードホール

KING CRIMSON THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR in JAPAN 2015
@Bunkamuraオーチャードホール


7年振りオーチャードホール
ここは椅子のスペースがそれなりにとってあっていいです。
今回もモノがモノだけに客層の一流企業感がすごかった。
年齢層的にも企業幹部とか経営層あたりが多そう。
いや、貧乏プログレマニアもいるだろうけどさ。


King Crimson
前列にドラム3台を配置、後方にドラムセットぐらいの高さの壇を
作ってそこで残りのメンバーが演奏する配置。
座席は9列目左寄りで、近いけどドラムセットでドラマーさんが隠れてしまって
観にくかったの残念。
っていうかクラシックのコンサートでも思うけど、前の席ってあんま良くないよね。
見上げる形になっちゃうし、視界が狭まるし、着席系は2階席前方真ん中ってのが
いちばんいいと思います。
事前情報どおり19時10分ぐらいに禁止事項を書いたボードが下げられ
場内アナウンス。
撮影などの禁止事項のあとに「トニーレヴィンがカメラを出したら撮影可」で
場内から拍手。
そんな写真撮りたいかな?心に焼き付けろよ。
まあそんなこんなで15分押しぐらいの開演、終演が21時15分なので、
実質19時15分開演で決まってるんだろうね。
メンバーはみなさんビシッとスーツで登場。
後ろ左端管楽器担当のメルさんだけなんか間の抜けただらしないシャツの
開け方でした。
演奏時はみんなジャケットを脱いでたからあれ着てるのほんと出てくるときだけ
なんだよな、無駄じゃね?そこからもうクリムゾンなのか。
全体で考えると、ついったでも言われているように、全体にドラムの音が大きめ、
3台でドンどこやるもんだからバランスとしてどうなんだろうという節もあり。
そんなもんなのかわかんないけど、それでも楽曲やっぱ強いね、当たり前ながら。
ドラムのこといいつつ、フルートから数種のサックスを吹き分けるメルさんも
多彩な弾き方で太い音をボンボン出すトニーさん、そしてものすごく芯のある快声
ヴォーカルさん、意外とちっこいおじいさんだったロバフリさんのよく通るギター音
すべてが個性を放ってて強大な楽曲を作り上げている感が満載でした。
3曲目で俺でもわかる「エピタフ」、序盤から中盤にかけては若干眠くなるところも
ありつつ中盤に例のイントロ。
「レッド」キターーーーーー!!
うおおっつってちょっとびびって椅子でずるってなった。
世界遺産のイントロギターリフ、最強、最高じゃなくて最強です。
まじ素晴らしすぎるんだけどどうしようって思ってた。
(ちょっとドラムドンどこうるさいw)
ものすごい濃密な時間が経過して、本編最後「戦慄パート2」「宮殿」
そして「21世紀の精神異常者」、素晴らしいというかすごい、凄すぎておかしくなる。
ほんとね、こんな音楽を1960年代にやってたとか、アホか、アホどころじゃない
キチガイでしょ、どう考えたって。
プログレなんで着席したままなんですが、立って叫び出しそうな衝動を
抑えながら観てました。圧倒されていた。
気難しそうにスティックを操っていた真ん中のドラマーさん(ビルさん?)が
ニカって笑って、ドラムセットの間から立ち上がって顔をみせて終了。
スタンディングオベーションというのはこういう時にやるもんだと思いました。
拍手喝采、歓声、嬉しそうにトニーさんがカメラを取り出してみせると
観客の半分ぐらいが携帯とかパッドを取り出して、でも拍手はそんなに小さくなら
なかったな、そこはいいね、って思いました。
一旦はけてからアンコール、ほぼドラムだけの一曲後に「スターレス」。
2時間圧倒的なパフォーマンス、この人達ほとんど爺さんだよな、すげえなマジで。
みんなきちんとジャケットを着なおしてはけていくなか最後に残った
ロバフリ爺さんに再度の大歓声が沸き起こりました、胸が熱いよ。
プログレマニア達の楽園のようなこの2週間。
そのライブの中に参加できることの幸せ。
つくづく、音楽は偉大である。
彼らのようなアーティストがいる限り音楽の魅力は尽きない。


セトリ
1.Peace - An End
2.Pictures of a City
3.Epitaph
4.Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)
5.Meltdown
6.Level Five
7.A Scarecity of Miracles
8.Hell Houns of Krim
9.Easy Money
10.Red
11.Interlude
12.Letters
13.Larks Tongues in Aspic part2
14.The Court of the Crimson King
15.21st Century Schizoid Man
E1.Devil Dogs of Tessellation Row
E2.Starless