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勝井&旅人@440

勝井祐二/七尾旅人
@下北沢440


以前から行きたいと思っていた勝井さん主催ランチライブに行ってみた。


七尾旅人/勝井祐二
若干遅れて会場ついたんだけどまだ始まってなかった。
ただし前方椅子席は当然満席、後ろのモニター観賞に心を決めた
後方席の人も勿論満席。
フロア中ほどから立見がぎゅっと詰まっていて、後方からだとステージは
ほとんど見えない感じ。
最初に旅人が出てきて、彼は座って演奏するので全く見えず。
10分だけ時間をもらったといいながら結局なんだかんだで15分ぐらいは
喋って、相変わらずだなあと思っていたが新曲、初公開の「ぼくらのひかり」
は本当に素晴らしい曲だった。
聴き入ってしまった。
ヤツは天才、ウザイところもあるけど、まごう事なき天才だね。
ヒロシマ被爆から辺境の炭鉱の村、それからゲンパツ誘致へ、
それもただ幸せな家庭、暮らしを求めただけなんだと、
そしてそれは津波地震で...どうなるんだ??って終わる。
単なるノーじゃ済まない現実、それをきちんと旅人は込めている。


それから勝井さんが登場し、そこからのトークが長かった。
1時間近く話していたと思う。
高江のこと。
高江に行かなきゃわからない、様々な問題点。
少し頭のいい人はすぐに米軍がいたから領土がどうこう、
オスプレイに反対するならボーイングの新型にも抗議しろ、
とか本当に情けなくて詰まらなくて弱弱しい批判をするけれど、
彼らの話しは実際に現場で体験した本当の「おかしさ」がリアル。
だいたいさ国のため、世界のため、経済のため、って実態ねーもんな。
あるのは家族、友人、生身の人との繋がり、その幸せを基点として
経済や国は出てくるもんだと思う。
出発点が自分達が幸せになるために、でなくちゃただの空論。
勝井さんは理性的に、旅人は多分感覚的にそういうことがわかっている。
だから俺の心に彼らの音楽が刺さる。
ぐさぐさと、痛いほどに刺さる。
少ない演奏時間で飛行機の歌ともう一曲、そしてアンコールで
「オーバーザレインボー」だったけど、飛行機以外あんまり覚えてない。
俺にとってはその前のトークの内容を反芻するためのバックミュージックの
ような演奏だった。


高江に行かなきゃ。