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FRF09 一日目@苗場スキー場

FUJI ROCK FESTIVAL '09 一日目
@苗場スキー場


すっきり目覚めたフジロック09初日朝。
まずは湯沢へ向かいいつもの温泉&朝食バイキング。
昨日は体調不安で控えめだったけど、今朝はもうもりもり食べる。
フェス始まると気付いたら12時間ぐらい何も食ってないとか余裕であるんだよね。
食える時にしっかり食わないとまたRORの時みたいになってしまう。
そんなこんなで若干ゆっくりし過ぎて9時過ぎに湯沢発。


その前に7年ぶりに初日だけ参加する友人Nを温泉前で拾う。
確かに7年前は俺も友人Dも舐めたカッコで来てたけど、前日に自分から
カッパ要る?と尋ねてきておきながら、持ってこなかったって(笑)。
オノレはアホか。
いやそれでこそ友人Nだ、期待は裏切らないな、とかなんかもうフジロック
テンションが上がりきっていて、まあ一日ぐらいなんとかなるだろと苗場に向かう。
で湯沢は晴れてたのに、苗場はやっぱり雨。
しかも結構キツイ雨。
友人Nがリストバンド引き換えで並んでる間に売店で簡易カッパを買いに
行ってやったんだが、その間に結構強い雨がきて半そでジーパン手荷物なしの
友人Nは一瞬でずぶ濡れ。
周りからシロート可哀想目線で見られてたけど、一応フジ4回目です。
2001,2002は3日間過ごしてます。
確かに、2000の2日目から2002まで殆ど大した雨はなかったからな。
しょうがないとはいえ、まあ友人Nというのはそういう奴なので、取り合えず
濡れ鼠になった姿をゲラゲラ笑ってから急いでヘヴンへ。
これがさ、急いだせいですっげ体が熱くなって蒸し暑いせいもあって雨具内の
ほうが汗でびちゃびちゃに(泣)
涼みたくてカッパとゴア上着脱ごうにも相当な大雨。
結局友人Nのことは笑えない状態になってしまった。
まだ始まってもないのに幸先悪いぜ。
腹立つので大雨の中ビール飲んだ。
飲んでる内に量が増える不思議なビール、わーい。


ASA-CHANG&巡礼
この天気だし、うすうす思っていなかったわけではないんだが、
始まる直前は大丈夫か、と不安になるほどの人の集まらなさ具合。
前列は柵に張り付いてる一列だけ。
次の列はPA前で座ってる人。
俺と友人Dと何も知らずに二人に連れられてきた友人Nがその中間にポツン。
こうなりゃ俺達が応援するしかない、と思ったが、さすがにアサちゃんとユザーンが
出てきたらバラバラと人が集まってきました。
まあでも200人とかその程度だったような。
最初2曲ぐらい、MDTで良くやるようなノリのいい、踊ろうと思えば踊れる曲。
これで勘違いしちゃったのか、真ん中3,4列目のお兄ちゃんがその後の曲も
最後までずっと踊りまくっていました。
「花」や「つぎねぷ」で踊るのはある意味凄い。
友人D談「脳内でベースメントジャックスに変換されてんじゃないか?」。
迷惑かけなきゃ見方は自由でいいんだけど、あまりにも場違いののりという
のも若干不快なところを感じるキライがある。
いやゴメン、これは俺の勝手な意見だ。
まあそんな中のライブですが、いつも通りとても良かったです。
「ウーハン」の前にはスカパラのカバーやります、って言ってたけど、知らない人
からしたら、ふーん下手なカバーだなとしか思わんだろうなあ。
アサちゃんはこう見えても元スカパラのリーダーでバンマスのドラマーで、
この曲はアサちゃんが作ったんだよーーーーーっと触れ回りたい気分。
こないだのネストの時みたいにまずトランペットで歌部分を吹いて、
途中から歌い始めました。
ここでなかなかの喝采が起こった(前回で味をしめたね)後は、
「花」にタブラソロからの「つぎねぷ」、そして最後に新しい代表曲
「影の無いヒト」をやりました。
「影の無いヒト」は雨に合ってたな、感動したよ。
「カクニンの唄」も「夕焼けマーチ」も無いのは残念だったけど、これは俺らみたい
な真正ファン向けかも、確かに。


友人DとNとはここで別れてオレンジへ。
ヘヴンからオレンジに下りる橋のたもとが既におっきな水溜りになってて、
微妙に土部分をつたいつつ前の方へ。
まだこの段階では気をつければ濡れずに歩けた。


・BOIKOT
事前に聞いてとても楽しみにしてた4人組スカパンクfromスペイン。
メタル的なリフが混じるのがいい感じ。
既に水浸しのオレンジの前方でモッシュが巻き起こる盛り上がり。
途中乗せられてジャンプしたりしたけど、やっぱり足元に泥がはねてしまう。
気にせずドロドロになって弾けちゃえば楽しいんだろうけど、なんたってまだ
始まったばかりでそうなりたくないというか、後があるからなと思うとね。
かなり自重しつつ、そこそこに楽しんでわりかし大人しく見てました。
勿体無かったかな、という思いもありつつ。
これも一つの判断だ、という気持ちもありつつ。


この後エボニーボーンズ見にホワイトの予定だったんだけど、前夜祭で見れた
ので行き先変更。
またこれとても足場の悪いオレンジの堤防を越えて奥へ。


・ZAZ
オレンジ奥に今年できたカフェドパリで1曲だけ。
格調高いセレブご用達ジャズみたいなのを想像してたら、随分ラフな格好の
フレンチギャルが出てきて(つっかあれジャージはいてたの?)意表突かれる。
音楽的には落ち着いたジャズをバックにした女性ヴォーカル。
声量もある陽性のいいヴォーカルを聞かせてました。


・esne beltza
またオレンジに戻ってバスクの大所帯バンド。
フェルミンムグルザの一派で、足元がああじゃなければ騒ぎに加わったんだけど、
まだ靴を濡らす気にはなれず堤防の上で待機。
そして結局堤防の上で揺れながらライブ見ました。
途中のミドルテンポの曲が特に良かった。
他もまあそこそこ楽しめそうだった。
観客座らせて、一斉に飛び上がるみたいなのやろうとしてしょぼったのは笑った。
いずれにせよ、こういうのは参加して何ぼってとこはある。
座ってたり、俺みたいに遠くから遠慮がちにみててもほんとのとこはわからんな。


SAKEROCK
サケロク見るのっていつ以来だろ。
結構人気あるし、ワンマンとかは売り切れちゃうんだよね。
折角なので急いでヘヴンに行ってみたら、なんか移動するのに渋滞。
すごい混雑してる、と思ったらライブ中なのに椅子座ってる人が一杯いるのね。
渋滞するぐらい混んでるんだから椅子しまって欲しいもんだ。
演奏は独特のふわふわ感が良かったし、例のとぼけたMCも聞けて良かった
んだけど、椅子厨のせいで居場所が無いのと、次のチャラの集客が
よめないので早めに移動した。


もう今年はこの後何度もあったのでここで書いとくと、ヘヴンを筆頭に椅子厨
にはほとほと呆れた。
混んでたら、ライブが始まったら、椅子はたたみなさい、たたみなさい。
偉そうにふんぞり返ってんじゃありません。
まったくもう、なんで迷惑かけてることがわからないのかね。
想像力を働かそう。


Chara
そんなわけで入場規制を恐れてだいぶ早めにホワイトに来たんですが、
全く問題なく、逆に空いてました。
そして、待ちに待ったフジのチャラライブ、キュート過ぎる衣装で登場して、
このクラップハンズは「やさしい時間」。
(※8/6追記 素で間違ったのでこのままおいとく、「やさしい気持ち」やな。)
声は出ないとこあるけど、いんだよそれは。
独特の声とシャウト、これが武器だと俺は思ってる。
ああいい曲だなあ、という感じで始まってしばらく泣きはしなくとも感激して
いたんだけど、
うーん、なんか気合足りなくない?
観客の反応もイマイチ小さくない。
その心を掴もうってしてる?
「あいのうた」3番だけ、しかも客に歌わせようとするとか、無理だろこの客層じゃ。
なんかね、残念でした。
サマソニの時のほうがずっと良かった。
いくら名前売れてるからって、客に甘えちゃいかんと思うんだ。
一見さんの心を掴んでやろうとか今更そんなもの彼女には不要なのかな。
この時は知らなかったけど、あれはリコンの影響だったのかね?
それにしても、俺はいままでかれこれ15年ぐらいチャラ聞いてきてるけど、
なんかねとっても期待していたこのライブですっかり熱が冷めてしまった気がする。
また聞くこと、あるかな。


Patti Smith
なんか残念な気持ちのまま、今度はグリーンに向かう。
意外とモッシュピットは大丈夫な感じだったのでひさびさに入ってみる。
なんつか本気のファンが多い感じがする。
そしてご機嫌パティ登場。
やっぱ以前の映像に比べて歳を取ったみたい。
「Dancing Barefoot」始まりで、俺があまり知らなかったり、
「Ghost Dance」みたいな暗い曲が前半続いて最初はちょっと戸惑った。
挙句にステージで普通にツバ吐いたり、口に含んだ水を吹き出したりで
ドキッとしたけど、機嫌はむしろ良いようで前列の客やサイドの客に手を
振ったり笑顔になったり。
でもね、真骨頂は中盤からだった。
「Because the Night」で盛り上がった後、ピースとかチルドレンとか、
そういったキーワードの言葉に強い想いを込めて語り口調で伝えるパティ。
必死で聞いても半分ぐらいしか理解できないけれど、なんか泣きそうになる
ぐらいにその真剣な気持ちが伝わってきた。
「People Have the Power」が始まって、隣にいた大ファンらしい男は泣いてた。
それ見て俺にも伝染した。
後半はヒット曲連発、最後は「Rock n' roll Nigger」。
やっとモッシュピットらしい立てノリが広がる。
そしてギターの弦を切る、お馴染みだけど胸に突き刺さるようなパフォーマンス。
すごいよ、感動したよ。
ありがとう、we love you patti!


いちいち気に入らないヒトをあげつらうのもあれなんだけど、俺の前に50位の
傘持った(差してはいない)おっさんがつまんなそうにたまに横の奴と話しながら、
目の前のパティじゃなく上のスクリーンを見てて、ポールファンかなと思ってた。
ら、パティ終わってモッシュピット出て行って、ええーーって感じ。
あれでほんとに見たかったんだろうか。
いやゴメン、これも俺の勝手な意見だな。


それからゆっくりモッシュピット出ようとしたところで係員から反対側へ出ろの指示。
いやそしたら足元ぐちゃぐちゃのとこ大回りせなあかんやん、と思ってしばらく
通してくれるのを待ってたんだけど、逆にモッシュピットに入る人が開放されて、
オエイシス待ちが大量流入してきたのでしょうがなく反対出口から逃げた。
Tシャツから判断するに明らかなオエイシスファン。
すげえな次ウェラーなのにここからずっと待ち続けるのかよ。
俺にはとても太刀打ちできん。


この後本来はトータスを見た後、オレンジでゴング→システム7の予定で、
オレンジの地面状態を考えた時に靴のままだと辛い、というかこの後2日以上
濡れた靴で過ごすことになるのは避けたい、じゃ草履に履き替えだ、ということで
トータスは諦めて一旦車へ戻った。
汗で重くなったTシャツを着替えたり、ウィスキー詰めたりして体勢を整えてから
依然降り続く雨の中ズボンも膝上まで捲り上げて再出発。
リストバンド交換所付近の水道で足に水をかけて気合を入れ、
泥になれるようにもう水溜りは無視して歩く。


そうやってグリーンを通りすがったお陰で去年のサマソに続きPaul Weller見れた。
カッコいいなあってぐらいでスルーしたけど。
ついでにボードウォーク通りがてらROBERT RANDOLPHの演奏だけは
ちょっと聞けた。


・GONG
時間的には終盤頃にやっとオレンジに到着。
完全に田んぼと化したステージ前に草履で果敢に突っ込む。
が、一旦はまると足が抜けないという相当ひどい状態。
足はあまり動かさずにノル感じで、まだましな状態の場所を探すもほぼダメ。
そんな中すっとばされるようなスペーシーなプログレが炸裂していて、
こりゃスゲーってなって思わずPAちょい前ぐらいに吸い寄せられた。
なるほど確かにロボなんかのオリジナル的な感じだ。
こんな雨の中こんな時間にこんなとこ来てるような観客なので、数は少ない
とはいえとてもアツい奴らが多いみたいで大喝采でした。
素晴らしい。
少しだったけど見れて良かった。


この後オレンジからヘヴンの間の全ステージは音が無くなる時間で、
俺は人が殆どいないアヴァロンに到着。
ちらっとだけモンゴルのバンドを見て、それからシステム7の予定。
はっきり言って音が止まるとこの大雨の中とても気分が落ちてきて、
飯食うのも酒飲むのも煙草吸うのも濡れるからめんどくさいし、かといって
俺には座る椅子はないし、泥にまみれた草履の足は冷える一方。
アヴァロンはそういう感じの人が10人ぐらい無言で座っていたり、寝てた。
この頃女MCがオールナイトフジの時間短縮で3時終了、富士映劇
(演劇って言ってたけど)の中止を伝えてて、ああ、これでオールナイトフジに
行かなくて済む、とほっとした気になったのはヒミツ。


・Altan Urag
そんな中モンゴルバンドのメンバーがセッティングしてたんだけど、セッティングで
奏でる音がとても俺の気を引いて、これはいいかもしれないって感じ。
よく見るとモンゴルの伝統楽器みたいのを使ってる。
アヴァロン司会者の空気を読まないMCでモンゴル語で彼らを呼びましょう、
みたいなこと言われてこんにちはだかなんだかの言葉をせーので言わされる
アヴァロン避難民達。
でもちゃんとみんな言うのね、偉いなほんま。
で、演奏が始まると伝統楽器に伝統唱法を用いたロックで。
普通に曲が良い。
楽器演奏のメンバー意外に無形文化財だという民族衣装の女性もvo.で
たまに参加していました。
アヴァロンに集まる人が次第に増えていって歓声も上がるようになって、
メンバーも嬉しそう。
途中朝青龍みたいな顔(体型も小型だけど似てる)の人(以降ドルジ)が
出てきて、流暢な日本語で楽器の説明をしてました。
ドラムは女性で、モンゴルで唯一の女性ドラマーだそうです。
ドルジは見た目も喋りも日本人なんだけどメンバーのことを我々と言って
たので多分あっちの人なんだと思う。
演奏中はずっとステージ横に座って見てた。
最後の曲の前に、前方の2弦楽器のネックは怪獣の飾りなんですよ、
是非近づいて見て下さい、といって観客をステージ前に呼び寄せてアッパーな
曲を演奏。
世界回ってるだけあって客扱いもうまいね。
最後も50人ぐらいだったと思うけど盛り上がった。
結局最後まで見て良かったなと思いつつ移動。


で、移動がてらアヴァロンのMCの声が聞こえてきて、俺は昔からこの人が苦手で
今回も全然心のこもってない(ように聞こえる)喋り方でマジ凄かったねー、
っとか言い始めたので急いで逃げた。
通りすがりのヘブンではクラムボンが演奏中で、その音に合わせて体を揺らし
ながらだんだん聞こえてくるオレンジからのトランス音へゆっくり向かう。
クラムボン、今日も演奏はいいなあ、と思いつつ。


・SYSTEM 7
大雨&水田状態のオレンジに突入。
典型的なトランス音が鳴り響き、ガーっとテンションが上がって、
勢い良く水溜りに突っ込んで踊ろう、としたんだが、一歩毎に足が泥に
埋まって抜けない。
ちょっと前まで行って頑張ってみたんだけど、やっぱり踊るのは不可能。
残念だけどこれじゃ踊れないトランスを見てるだけになるので、せっかく上がった
気持ちが燻ったまま取り合えずヘヴンに戻って考えることにする。
オレンジでは人は少ないながら半ばやけくそ気味の盛り上がりを見せていて、
裸足になって踊り狂う奴らもいた。
よく考えたら俺も裸足になれば良かったんだけど、その時はそこまで頭が回らず。
結果的にはクラムボン見れたので、これはこれでまた正解なのだ。


そう言えばこのヒドイ状態の中、勝井さんは観客としてGONGとSYSTEM7
を見ていたらしい。


clammbon
前半4,5曲程は見れなかったけど、雨のお陰で結局中盤から最後まで見れた。
オアシスと被ってるせいかヘヴン後方は人も少なくのびのびと自由に体を揺らせて
去年のスペアザもそうだったけど、ヘッドライナーと邦楽人気どこをぶつけるのは
なかなかいい考えだね。
俺的には自由に感情を表現できるスペースがあるってのが最高。
ほんとはネヴィルズ行こうかななんて思ってたんですよ。
で、1曲ぐらい好きな曲来るまで聞いてこう、と思ったらそのうち「Carnival」キタ。
ここで「ハロー」という郁ちゃんの伸びやかな声が高らかに弾けるところがあって、
ここが堪らなく好きで好きで。
PA斜め後ろ付近で周りぽつぽつとしか人いないし、暗いから顔も見えないし、
思いっきりバネつけて拳を振り上げて叫んだ。
普段の野音ライブなんかじゃ客層が大人しすぎてこんな風に暴れると不興を
買いそうだけど、ここなら問題ないでしょう。
これでスイッチオン。
ミトも気合入りまくりの激しいアクションで、つられてさらに気持ちが高揚した。
そして、次の曲の前にミトMC。
キモイこと言うなよ、と思ってたら「神とか王とか鬼とか言われた人達」に
捧げるといって、「バイタルサイン」。
大きく拳を突き上げながらまた泣いた。
2007のホワイトでもこの曲で泣かされた。
3人とも素晴らしく気合の入った演奏で、もう俺の頭からネヴィルズのことは
消えてしまっていた。
新曲ともう1曲やって、今年はトリだからアンコールがある。
「tayu-tau」「long song」の荘厳だけどポップな感じは深夜のヘヴンに
相応しく、最後の最後はまだ俺が聞いたことのなかった「Re-アホイ」。
間奏に入る展開部分が神がかり的に素晴らしかった。
クラムボンが凄いライブをしてきたことは知っているし、リクラムボンツアーの
評判も聞いていた。
それでもここまで凄いとは思わなかった。
フジロックマジックも勿論あっただろう。
それを発生させたのはクラムボンの3人の力。
そしてフジ初日ヘヴンに奇蹟を生み出したのは、3人の力は勿論だけど、
小雨降り続く夜のヘヴンと集まった観客達の全てが合わさった結果。
この場所にいれたことに感謝します。
で、後でエクスプレスでクラムボンのレポを見たんですが、「バイタルサイン」
の時ってみんな身動きもせずに聞き入ってたの?
ほんとに?
あれってのりのりの曲じゃあないの?


終わった後もしばらくヘヴンで放心していて、何故かヘヴンのステージに
ブライアンが出てきたなあ、と思っていたら、オールナイトフジ中止の通達だった。
まあ3時終了の時点で俺は行けなかったので関係ないんだけど、まあ
あのオレンジの状況じゃしょうがないと思う。
で、思い出してネヴィルズ行ったけど完全に終わってて、ガランとしてました。
とても良かったみたいだけどね、しょうがない。


で、草履と足の裏に挟まった泥を落としたいので一旦リストバンド交換所の
水道まで戻ろうとホワイト抜けて歩き始めたら、OASISがまだやってるらしく、
久々に聞きました。
っつかグリーンを横切る時にサマソ以来4年ぶりに見ました。
すっごい人で、早く抜けないと大渋滞になってしまうと焦りながら、感極まってる
人達の合間を抜けて入場ゲートへ。
申し訳ないとは思うけど、今俺には要らない音楽なんだ。


そういえば入場ゲートすぐのトイレの裏って立ちションポイントになってるじゃ
ないですか。
俺は林の中とか奥の見えないとこまでいくなら立ちションぐらいいいじゃんって
思うんだけど、結構不快な人は多いみたいなので自分ではやらない。
ただまあんな人通りの多いとこでやるのは確かにどうかと思うよね。
で、裏から行ったほうが人が少ないのでその立ちション並びの後ろを抜けて
いったんだけど、並びからちょっと離れて外人の女が野ション中。
しかもさ、こっち向いてやっててびびった。
「きゃーっ」とか言ってんだけどさ、こっちが「きゃー」やわ。


でまあ、そういうこともありつつオエイシスが終わるぎりぎりにグリーンを
抜けて足を洗った、までは良かったんだが、今度はオアシス(広場のほうね)
エリアに戻れない。
なんとか入場ゲートのとこまで逆走してきたけど、橋が渡れず立ち往生。
今更ながらオエイシスの力を思い知りました。


本来ならここで友人D,N、後輩Bと合流だったんだけど、みんな雨で心が
折れたようで車に戻ったらしく、じゃあということでレッドへ。
一日雨に降られて疲れてるはずだし、今後を考えたら休んだ方がいいのかな
なんて考えもあったんだけど、音がなってて、まだ動けるのにそこを去ることは
俺にはとても難しく、取り合えずアイちゃんに向かう。


・EYE
日蝕観測クルージングツアーにライブしにいってて、酷い気象状態に遭遇した
らしかったので心配してましたが、元気にというかアイちゃん独特のアッパーDJ
で攻めてました。
良かった良かった。
取り合えずタイカレーっぽいのを食ってたらその間に終わったみたい。


・GANG GANG DANCE
パーカス担当の女の子がいい感じでパフォーマンスしてて、食いつきとしてはOK。
ただとてもパーカッシヴで乗りやすい曲とむむむんとした微妙な感じとの差が
はっきりしてて眠くなってきた。
もう少し元気な時にちゃんとみてみたい。
ずっとステージで旗振ってる人はなんやったんやろ。
メンバーと抱き合ったりしてた。


・DIPLO
そこそこいける感じのDJでしたが、ちょっと眠気覚ましに気を紛らわせたいという
考えからパレスへ移動。
その前にミクシの知り合いと会いました。
人のことは言えないが良くこんな時間まで頑張るなあ。


・icchie SPECIAL SESSION BAND
友人Dが楽しみにしてる、と言ってて、結局雨にやられて見れないので、
代わりに見てみた。
いつも混雑してるパレステント内もそんなに混んでなくて、でもステージ前から
はみ出すぐらいの人が踊ってる。
すっごい楽しくなって俺も後ろでスカスカ踊りました。
スカって単純だけど単純なだけにしのごの言わず楽しめるとこあるよね。


・JariBu Afrobeat Arkestra
ルーキーで10人ぐらいの編成のアフロビート。
アフロビートってのもさらっと聞いただけだと大体みんな同じような感じなのね。
それはそれでいい意味での同じ感じにその時は思えて、最後の2曲ぐらは
ふらふら音にのりながら見てました。
やってる人達がとても楽しそうで、観客も一緒に楽しもうよ、みたいなのが
なんか良かった。


・Buraka Som Sistema
DIPLO終盤ぐらいにレッドに戻って来て、ちょっと楽しみにしてたブラカ。
アフリカ生まれの最先端クラブミュージック、クドゥル、ということですが、
独特なリズムが混じるエレクトロヒップホップみたいな感じで聞いてました。
レッドは結構人が減ってきてたけど、結構な盛り上がり。
まあ良かったんだけど、「オネエチャーン、オネエチャーン」とか言い出して、
ギャルをステージに上げて「シリヲフレー」とか下世話なとこがどうも。
それなければ結構良かったかも。
一回客をしゃがませてブレイクでジャンプさせた時はメチャクチャに盛り上がった。


・CRAZE & KLEVER
やっとたどり着いた最終アクト。
2人とも結構凄腕のヒプホプ系DJだそうで、最初はすげーカッコイイ感じで
やってた。
終盤になって最近クラブ系でも良くかかるようになったニルヴァナとか、
AC/DCもかかったりしてニヤニヤしてたらなんとメタリカの「Enter Sandman」
ほぼノーマルバージョン。
俺と外人2,3人が拳上げて歌ってた。
まあそもそも残ってるのが既に200人とかそんなもん。
客層はナンパ野郎にギャル、朝まで待つしかない普通の人、意地でも最後まで
残ると決めた人(含む俺)。
よくわかんないけどブラカの人とか出てきてて、またいかにもビッチな感じの
ギャルをステージに上げて、もうやらなくてもいいアンコールで流行のヒプホプか
なんか知らんけど、好き放題かけて内輪で楽しんでて、およそフジらしくない
感じになってきてた。
俺もアホらしくなってきて、踊るのはやめて終わるの待ってました。


終了は5時半ぐらいだったかな。
結構酔ってるから曖昧だけど。
ステージ上がったギャル達は「お前らは今からバックステージだー」とかブラカの
人だか誰だかに言われてキョーとかいいつつ持って行かれちゃって、こっちはこっちで
最後のナンパ活動とナンパされ活動があって、100人いないようなレッドの地面は
ゴミだらけのひどい状態。
そこにアシードの女の子が出てきて、この絶対言うこと聞きそうにない柄の悪い
連中に対して、少しでいいんでゴミを拾ってくださいと呼びかけてて見直した。
少数のリアルフジロッカー達がいくつかゴミ拾って帰るのにも感心した。
良かった、ちゃんとフジを大事に思ってる人もまだ残ってたんだって思ったよ。


これまで見たこともないほどに閑散としたオアシスエリアを眺めつつ、ゲートを
抜けてリストバンド交換所の前の水道へ。
凍えそうに冷たい水でまた汚くなった足を洗ってから車へ戻り一日目終了。
結構初日で体力使っちゃったな、と酔った頭で気にする。
去年はおかげで2日目最初死んだからな、大丈夫かな。
でも、オールナイトフジがなくなったおかげでこれからオレンジに向かうとか
そういう気の遠くなるような苦行をやらなくて良くなって助かった。
(嫌なら行くなという話もあるかもしれないが俺的に却下である。)
そういえば岩盤ブースも中止だったのね、あそこは別にできると思うがな。


・初日ベストアクト
クラムボン
他に特に良かったのは、パティ、icchie SPECIAL SESSION BAND
後まあASA-CHANG&巡礼は普通に良かった。
BOIKOT、GONGの最後、SYSTEM 7も地面の状況が良ければねえ...