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ソウルフラワー/フラカン

ソウル・フラワー・ユニオンフラワーカンパニーズ
ソウル・フラワー・ユニオンvsフラワーカンパニーズ in 横浜
@横浜DRAGONCLUB


初ドラゴンクラブ。
今年クラブ24が閉店しその後釜としてできたライブハウス
だということなので場所は同じかと思ってたら若干違ってちょっと迷った。
コインロッカーが少なくて、最悪スーツ上着と鞄もったままを覚悟してたが、
何故か一箇所隅っこのロッカーが空いてて、すごい運がいいなと思った。
誕生月だから運気が上昇してるのかね。


クラブ24は3回ぐらい行ったのかな。
最初ストロボやモンハンが出たイベント、2回目はバベさんの出てたイベント、
それからSFUのワンマン。
あん時のライブぐらいからソウルフラワーに本格的にハマっていった覚えがある。


そんなソウルフラワーのライブ、アコパルは先月スターパインズ
で観たばかりだけど、本体は6月のPMF@上野以来。
今年はあんまり魂花関係ライブ行けてない気がしてたけど
(いろいろ被るんだよなあ)、SFUは3回目とアコパル1回だから
まあ例年と変わらん位か。


さて、15分ぐらい遅れて会場入り。
縦に長い構造で、後ろはソウルフラワー目当てと思しき人々。
前は結構盛り上がってる。
特にソウルフラワー系の客は20代半ばぐらいから結構幅広い年齢層で
スーツの人もちょこちょこいる。
後、フロア内めちゃくちゃ暑い。
空調入れてこれか?


フラワーカンパニーズ
2003フジロック初日、大雨の中レッドのオープニングで
見た時以来となるフラカン
その時は雨宿りで見てたようなもんなのでそんなに記憶ない。
暑苦しい曲多いなあ、とか思ってた。
そして初めてちゃんと見たけど、やっぱ暑苦しい(笑)
悪い意味ではなく、それを個性として持ってる感じ。
曲調はまあ普通のロックで、ノリ良くコール&レスポンスな曲、
語り口調で進むバラード、最後は祭り囃子風ロック。
フロア前方半分はフラカン目当てのファンのようで
大いに盛り上がってました。


vo.(たまにギターとハーモニカ)と上半身裸のba.による
MCでの掛け合いはさすがに年期入ってて余裕がある感じ。
なんと来年結成20周年だそうです。
こういう売れないけど(失礼)良質なバンドが普通に長く
やっていけるというのはいいことだと思う。


SOUL FLOWER UNION
20分ぐらいのセットチェンジ後20時半ぐらいにライブ開始。
「神頼み」からアッパーチューン三連発で中川いきなり汗だく。
そして歌舞伎昌三こと岡田マサルさんが亡くなったことを中川が話した。
「でも暗なったらあかんで、誰もそんなこと望んでへん。」
勿論、観客もそれに応える。
奥野はピアノソロの前に叫ぶ。
「ヨコハマーっ!!!、HIPHOP好きかーっ!!!?」
わけわからんし。
あれなんか意味あんのかな。
そんなわけで本気で楽しもうという気合みたいな空気があったのは確か。


でもね、「荒地」の歌詞とかさ、「満月」とかさ、後ろの絵
には歌舞伎昌三も描かれていたりとかさ、うるっとするよ。
隣にいた女の子は泣いていたよ。
そして「極東戦線」でピースして、「海行かば〜」では手を
上げて踊っていたよ。
俺も揺れながら、踊りながら、目からちょっと汗出たよ。


ライブは他にも「風の市」「サヴァイバーズバンケット」などの代表曲に、
今年出した新作からの曲中心。
ライブも華僑に入って大盛り上がり。
大体1時間ちょっとで本編終了。
そしてアンコールは「松葉杖の男」。
歌われている男は歌舞伎昌三と違う人間だけど、俺の中では
いろんな部分がオーバーラップして、中川も同じように思って
アンコールに選んだんじゃないかと思った。
この特別なライブに来れて、良かったと思う。


中川のすごいところだと思うのが、どんなに辛かったり
絶望的だったりすることに対しても、常に前を向いて、
喜びや嬉しさ、笑いの方向にその場を持っていくところ。
常に陽性であり、かつそれがぶれることがない。
俺もそこに魅せられてしまった一人であり、ソウルフラワー
のライブでいつも見かける常連達も同じだと思う。


そんな中川率いるソウルフラワー隊の今後の予定。
MCでは2月のモノノケツアーと、3月に本隊恒例闇鍋音楽祭と、
6月にはまたマキシシングルの発表の件を言ってた。
勿論土曜リキッドの件は何度も言ってた。
後、メスカリンとニューエストの曲のベスト盤(だっけな?)も出るみたい。
MCで言わなかったのが意図的なのかどうか知らんけど、
俺的には今年は29日のCDJでのライブが今年最後だな。
時間短いけど楽しみ。



追記
後で知ったけど、マサルさんは神戸のライブの直後に亡くなったらしい。
神戸ではライブを携帯で病院に中継して、客は「満月の夕」を
合唱して届けたという。
マサルさんは、脱水症状なのに涙を流し、ヤサホーヤって
歌おうと口を動かした、と。
中川の言うとおり、舞踏家歌舞伎昌三が病に冒された体で
表現してきたものをしっかりと受け取って生きて行きたい。