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日フィル@サントリーホール

日本フィルハーモニー交響楽団 第699回定期演奏会<春季>
@赤坂サントリーホール 大ホール


・日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:ピエタリ・インキネン[首席指揮者]


セトリ
1.ワーグナー:歌劇《タンホイザー》序曲
2.ワーグナー:歌劇《ローエングリン》より第1幕への前奏曲
3.ワーグナー:歌劇《ローエングリン》より第3幕への前奏曲
Intermission
4.ワーグナーマゼール編):言葉のない《指環》


久しぶりにステージ横RA席をとってみました。
指揮者と真ん中より向こうの奏者は良くみえる、表情もわかる。
ただやっぱ完全に見えない部分もできるので良し悪しね。
今日はちなみに対抗配置というステージ配置だったようです。
知らなかったので調べてみたら、第1と第2ヴァイオリンを
ステージの左右に分けて配置する、という形式。
第1と第2ヴァイオリンで掛け合いをするような曲で使われるらしく
たしかに今日のワーグナー曲全般にそんなイメージ。
ほんと知らないことだらけで楽しいな。


タンホイザー」、今日は打楽器大活躍なんですが、
後半華々しくシンバルとトライアングルとタンバリンが乱打されるとこ
見ごたえある、みんな真面目な顔してやるんだけど、
こういうとこで気合いいれてどやーってやったら怒られるのかな。
後2日で38歳になる首席指揮者インキネン、背筋をぴしっと伸ばし、
無駄のない体格、勿論イケメン、きっちりした指揮から次第に
情熱が溢れてくる素晴らしい。
終盤、巡礼テーマ戻り時に第1ヴァイオリン他の官能の余韻
が残ってるところ良く出来てるなーって思いました。


ローエングリン」2曲続けて演奏。
ティンパニがいつもの外人さんではなく別の背の高い日本人に交代。
初めてみた人かも。
曲とは関係ないんだけど、前からよくみるオーボエ担当の女性、
すごく吹き出し口を上下左右に動かして吹くのあれ見栄えよいね。


休憩後、今日のメイン、マゼール編集「指輪」70分です。
ティンパニはここでは2人体制。
ハープも2本、所狭しとステージに楽器が敷き詰められて、
ほぼステージのフロア全部使ってるのでは、という状態。
とにかく長いのでさすがに途中眠くなったりしつつ、
こんだけどんどん曲が展開していくと見所も多くて、
ちょっと情報量オーバーって感じでした。
ワーグナー好きというインキネン、終盤は指揮で振った腕の勢いで
楽譜がめくれてしまうぐらいの熱演指揮、気合入ってたなあ。
終わるとさっと落ち着いたイケメンに戻るのがまたいい。
なんかただのインキネン推しおじさんになってるな。
次回のインキネンの東京定期が社員旅行で行けなくなってしまって。
その前の週の横浜行こうかなー、って感じ。


朝鮮半島和平の日にナチス音楽の観賞ってどうなの、って
思ったりしたけど、ドイツもその後の分断を乗り越えて
その上であるワーグナーなわけで、ある意味象徴として
いい日に観れたのかもしれない。
考え過ぎかもしれない。
あと、やっと日フィルサポーターになったよ。