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2013アルバムベスト10

今年発売のアルバムを聴いたのは100ぐらい、
その中からのセレクションなのでたいしたもんではありません。
思いいれと勢いのみでやりましたよ。


1.私立恵比寿中学 : 中人
2位に敬意を表して敢えて言いますがこれが今年の1位です。
メジャークオリティ溢れる現エビ中を最大限に引き出す名曲の数々の
中に刹那さと輝きと勢いと楽しさを詰め込んではみ出しちゃってる。
しかもそれじゃ飽き足らず遊び要素に脱力要素まで取り込んで、
そこもメンバーの個性で倍化された魅力になっています。
脱退発表で、青春の短さ、を痛感させてしまった彼女達の9人編成の
一番の状態がここにある。
※脱退発表あったから1位にしたわけではありません。


2.BELLRING少女ハート : BedHead
勢いにのるベルハー、渾身の一枚。
やりたい放題、今思いつくものはとりあえずここに集めた的な
自由な楽曲の妙と無法状態でのってくるヴォーカルに滲み出す個性。
今この時代に一枚のアルバムにインディー事務所がかけられる熱量が
あったかさと共に俺には伝わってきます。
2位なのは相手が悪過ぎただけ。
ぶっちぎりの最高評価は変わらない。


3.Cathedral : The Last Spire
サバスへの信仰告白のような冒頭の鐘の音のトラックから
ヘヴィドゥームを体現する世界観へ。
さらに代名詞とも言えるセミキャッチーな独特のメロディ展開も
織り交ぜた正に20年にわたるキャリアを総括したような内容。
ああ、もう素晴らしいとしか言えません。
活動終了は残念だけど、納得もできる。
本当にありがとうございました。


4.Avicii : True
どうやって知ったのか忘れたけど俺の専門外のところから
いきなり飛び込んできた「Wake Me Up」の衝撃が
俺の中のアヴィチー旋風の始まりでした。
しっかりした楽曲構成を保ってエモーショナルに聞かせる
躍らせるところはまだ若いのに感心です。
来年は日本にいらっしゃいね。


5.Carcass : Surgical Steel
メロデス界の神が再降臨した今年。
完璧な復活と充実の活動を示す最重要アルバムの一枚。
基本的な音楽性には変化はあまりないものの、
それは「ハートワーク」の切り開いた道が真理であったことを
逆に雄弁に物語っている。


6.ROVO x System 7 : Phoenix Rising LP
一聴しての感動にライブへの期待が高まったところから、
ライブであれーってなって相対的に評価が下がってしまった一枚。
上位2作を超える傑作だと思っていたんだけどね。
浮遊感とトランス感の見事な融合、聴ける踊れる、
勿論素晴らしいことには変わりない。


7.Spiritual Beggars : Earth Blues
こちらは逆になかなかしっくり来なかったアルバムを聞き込み続けて
ライブが良くて昇華したパターン。
一筋縄じゃいかないいぶし銀玄人ハードロック。
黒い奥の方でぐるぐるしつこく回ってるような感覚が麻薬的にカッケーっす。


8.Sepultura : The Mediator Between Head and Hands Must Be the Heart
ソウルフライの新譜を抑えてのランクイン。
中盤以降のトライバル感がマックスの好みとかを払拭したバンド馴染みな
ものになったのが大きいかな。
スラッシュの楽なとこに流れてしまわない骨太な楽曲にうならせられます。
ここで日本版流通がなくなったってのがなんとも。


9.Moby : Innocents
力まず騒がず、自然に踊れるダンスミュージック。
メロディラインがダンス感でうやむやにされないで
しっかりとられているのがとてもいいと思うの。
ハゲでおしゃれ過ぎないのも俺的に好印象です。
ハゲジャナイヨ


10.James Blake : Overgrown
大変遅ればせながら、ライブの素晴らしさを体験してから
楽曲の奥深さが染みてくるようになりました。
なるほど、ここを聴くのねっていう感じ。
流行りモノ避ける傾向にあるし、ポストダブステップってのも
初めてだったから今までは聴き所がわかってなかった。
本領はライブだけど、深く美しいアルバム。


次点.あらかじめ決められた恋人たちへ : DOCUMENT
レゲエダブ的な呪縛は完全に超越した感のある充実の一枚。
ライブでの爆発とそれだけじゃない身体に染み入る感じを
丁寧にパッキングしたような印象です。
これも途中まではかなりの高評価でいたんだけど、
1回ライブで波長が合わなくなってしまって、それ以降の
再評価ができずにいるので今回は次点に。


後はねえ、安定のボリス、ADF、来年の来日が期待される
アーケイドファイア、新しいところでチャーチズなんかが
すっと覚えてる限りでは良かったです。
シガロス、プライマル、ヨラテン、リップス、マイブラなんかも
あったんだけど俺的に心に残るほどではなかったなあ。


佳作、佳曲ってのは一杯あって今年も楽しんだのは確か。
ちょっと思ったところがあって、来年からはベストアルバムじゃなくて
ベストトラックにしようかな、とか思ってます。
それだとだいぶ趣きかわりそうなので。
ただそうすると上位3作みたいな傑作を褒め称える場所が
なくなっちゃうんで来年までにその部分は要検討。