2019 はてなダイアリーから移行しました

2018アルバムベスト10

今年もグーグルプレイを使って新作は積極的に聴いてきました。
が、なんというかアルバム単位で残るほどに聞き込むこと
自体がなくなってきているので、少し微妙な気分ではあるのだけど
そうはいっても良いものは実際あるのでベスト10ぐらいは
やってもいいかな、ギリギリ。
って感じ。


1.眉村ちあき : Germanium
昨年末に3日ぐらいで作ったという、サイズ的にはミニアルバム、
だけど、今年を一気に突き抜けた一枚でした。
眉村ちあきに出会ってもう一度、音楽って圧倒的に楽しいものなんだ
ってことを再認識した気がします。
そして彼女にとっても今年の大ブレイクの足がかりとなったハズの
ほんとの意味でのインディー最後のアルバム。
才能が活き活きと溢れ出している。


2.中村佳穂 : AINOU
京都出身26歳SSWの2ndアルバム。
おおらかな感性が暖かく聴き手を包み込む傑作です。
その中でも「そのいのち」がとにかく抜けて素晴らしい。
過去にフジにも出ているというのにまだ観れてない、ってか存在を
ここまで知れなかったのことを勿体無いと思うぐらい。
来年は必ずライブに行く。


3.春ねむり : 春と修羅
慶応文学部卒ポエトリーラッパーSSWの1stフルアルバム。
今年は女性SSWが他にもたくさん話題になりましたが、
もっともシリアスに音楽と向かい合っているのは彼女と思っています。
余裕のないヒリヒリするような音楽、少し青臭い歌詞も彼女のそのままを
剥き出しにして傷付きながら進んでいく。
ライブが気詰まりなのでちょっと避けてましたが、どうも海外から
のほうが正しく目を付けられているようで、来年飛躍かも。
プリマヴェーラ出演とかすごい。


4.七尾旅人 : stray dogs
若手女性SSWをトップ3に、迷ったけどもはやベテランとなった男性SSWを
その次に置きました。
心の中にそっと入り込んでくる彼の音楽、歌、透明な声。
長尺の楽曲に苦もなく浸っていられる。
旅人が昔言っていたSSWの時代、というような話、今年実は芽を出したのかも
しれないね、そんな彼がまだたゆまぬ進化を続けていることを示した一枚。


5.Death Grips : Year Of The Snitch
洋楽をようやくここで1枚。
シンセ音を加えて新たな音象を提示してきた6枚目フルアルバム。
去年のフジのライブも良かったですが、この音楽性が進化すると
いうのが純粋な驚きでした。
ほんとこんだけコンスタントに作品出して長続きするなんてのも
全然思ってなかった。


6.sora tob sakana : alight ep
メジャーデビュー後初のリリースとなった2ndミニアルバム。
クオリティの高さを変えることなく、さすがという一枚。
メジャーとしての売上げは大丈夫なのかわかりませんが、
ラスト「ライトハウス」のアンセム感ね。
ただし、ライブと合わせて良さがわかる曲だと思うので
サカナ陣営のマスへ向けての対応が今後のカギになると思う。


7.DATS : Digital Analog Translation System
若手ポップミュージックバンドの2月メジャーデビュー版。
オシャレにさらっとカッコ良く軽くダンス志向な気持ちいい楽曲。
最近の若い人達はこういうのウマいって思いますが俺的には
それらの中でも一番しっくりきた気がしました。
こちらもライブ見れてないのでどこかで見ないと。


8.Soulfly : Ritual
マックスキャバレラ率いる不屈のブラジリアンスラッシュバンド、
3年ぶりの11枚目フルアルバム。
セパルトゥラの嬉しい再来日はあったけど、やっぱりこの声っていう
気持ちはある。
結成ついに20年、ここへ来て変わらない咆哮がやっぱり素晴らしいです。
多分こちらも相当空いている来日、来年こそ是非。


9.Deafheaven : Ordinary Corrupt Human Love
サンフランシスコ初ポストロックバンド3年ぶり4thアルバム。
より壮厳で叙情的に、より爽快なスクリームに、
気持ちよいとこ突いてきてます。
以前書いたとおり、エンヴィ感はあるんですが、
より乾いた感じってのが西海岸的、って言えるかも。


10.・・・・・・・・・ : 『 』
読めねえよ、っていう、ドッツの1stフルアルバム、かぎカッコ。
遊び心と共にシューゲイザー基調の音楽性とポップさをしっかり
絡み合わせて舐めてかかった聞き手を驚かせる。
という出来は良かったのですが、最近活動が停滞しているような
ネタ切れかコンセプトの限界かしら。
アルバムとしては問題なく良い出来であることに変わりはないです。


次点.963「963」
キラキラのふんわりエレクトロポップで彩られた初のフルアルバム。
今年作の「なないろ」「NEW」の素晴らしさは勿論、全編に渡って
素晴らしいのですが、上記2曲以外は昔からの曲を集めただけって
こともあってベスト10からは外しました。


その他で上げようと思ったもの。
パフューム、崎山そうしはギリギリのところ、モコマ、ハローウェンディ、
エディリーダー、チャーリープースあたりですかね。
あとチャラがダンス志向になってて結構いい感じでした。
ゴマちゃん復活作、カリウチス、ミルコのミニアルバムも良かった。
去年中に聞くの間に合わなかったのもありますが、それはしゃーない。
ゼアーのアルバムはここには入ってこなかったです、まだ気持ち的に。