leave them all behind
@渋谷O-EAST
予想ではエンヴィ、モノ、ボリスの順かと思ってたんだけど、
正反対でした。
開演30分前ぐらいにフロアに入るとあきらかにボリスセット。
実際どれが一番長くて誰が一番年上なのかね。
まあどうでもいいか。
・Boris
大分長いこと観てない間に出たニューアルバム、その名も「New Album」が
もうなんかびっくりするほど軽いJポップんでライブどうなることかと
思っていたんだが、ボリスはボリス、だったね。
ポップな奴もすげえ轟音とゴリゴリの演奏でボリスにしちゃうんだ。
もともとドローンもスラッジもメタルもハードコアもいろいろと節操が
ないようでいてそこにはボリスの音があったんだな、と気付きました。
喫煙所かよ、ってなぐらいのスモークの中、フルサイズ約100分のライブ。
マジすげカッケーでした。
・MONO
こちらは完璧に構築された整合性の取れた美しい轟音のシャワー。
展開的には同じなのでそれがダメならもうだめだけど、激しく感情を
込めたギターがノイズとともに降り注ぐのを身体全体で受け止めると
めちゃくちゃ気持ちいい。
オリジナリティという点では少し足りない面は否めないと思うんだけど
この形の音楽、ライブとして申し分のない満足感。
これも80分ぐらいやったのかな、既にお腹一杯。
・envy
轟音ポスト/マスロック（ごめん、適当）だけど、エンヴィは
ハードコアからの流れをしっかりとルーツに持ってる気がする。
とりあえずvo.がこっち向いてうぎゃーっつって叫ぶのが
たまらないカタルシスなのよね。
勿論その周りを暴力的に埋め尽くす演奏も素晴らしい。
途中モッシュが起こるような曲が2曲ぐらい。
そこでMCがあって、震災に寄付するために曲作ったとか、
みんな少しずつ何かを犠牲にして音楽を続けてる、そしてそれぞれ海外で
勝負してる、そんなふうにあの絶叫からは想像できないような
穏やかな口調でvo.話してて、なんか胸が熱くなった。
俺はこういう人たちがやる音楽を聴きたいんだ、感じたいんだ。
もうめちゃくちゃに俺も叫びました。
エンヴィを初めて観たのは7,8年前のモグたんの前座。
あれからダイブたったねえ。
17時から22時までしっかり3バンドフルでライブ。
エンヴィ後中々拍手は鳴り止まなかったけど、まああれで終わりで十分でしょ。
素晴らしいイベントでした。
日本が世界に誇る轟音系3バンド。
ボリスはアメリカ、モノはオーストラリア、インドネシア、エンヴィはヨーロッパへ
これから旅立つようです。
すごいなあ、彼らが情熱を失わない限り俺はまた聴き続けるよ。
