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百人組手@リキッド

七尾旅人 presents 百人組手 vol.2
〜10年代の不屈精神〜
@恵比寿リキッドルーム


二日連荘リキッド。
5時前に出て18時前に着いたので13時間ぶりの帰還。
家かと。


・DJやけのはら
長丁場イベントの開演にしては順調な入り。
サイドステージでやけのはらが回してて、フロアは踊ってる奴もいる、ってな具合。
一曲どうも乗り切れない曲があったが、それは俺の好みの問題。


18時ちょい過ぎ開演し、まずは七尾の弾き語り。
2曲目の戦場に行く若者の飛行機の歌でびびる。
初めて生で七尾みたけど、声の力が凄い、さすがだと思った。


七尾旅人 vs 鶴見済
マニュアル本2つ、無気力製造工場、檻の中のダンスは愛読してました。
若い頃のネクラ性格(今でもか)に相当な影響を与えていたライター。
年相応の落ち着いた態度で淡々とステージに姿を現して、ちょっと七尾と会話。
檻の中に入ることになった件について、
「あれは捕まえたほうが悪い」だって。
変わってないところは変わっていない、昔の鶴見のそのままの信念に心では大きく快哉
演奏(というか鶴見は詩の朗読)にはバックに勝井さんを呼んで、ヴァイオリン+
七尾のヴォイスインプロ+イフェクト。
鶴見はリズムを取ってたが、そこはなんかいまいち合ってない、どうでもいいけど。
詩の内容は現在の鶴見の考えをダイレクトに表した内容でした。
内容に賛否あるのはともかく、表現の試みとしてとても面白かったし素晴らしかった。


七尾旅人 vs DJ BAKU
一転してバクちゃんのスクラッチDJ。
まずは単独でじわじわと盛り上げていって、七尾がヴォイスインプロ+イフェクトで
参加し始めてからの第1ピークの盛り上がりが最高だった。
こういう刺激的な対決が見られるとは当初全く予想していなかった。
バクちゃんも昔最初に見た時はイマイチだ、なんて評してたのに今俺にとっては
すっかりお気に入り、信頼できるDJだ。
邂逅フェスも楽しみにしてまっせ。


その後ステージ転換で再度DJやけのはら。
これがなかなかにかっこよかったっす。


ちなみにこの直前までフロア入り口付近ぎゅうぎゅう詰め。
一回水買いに出たら戻るの大変だった。
ステージ向かって左側は結構余裕あったんだけど、構造上しかたないわなあれは。


七尾旅人 vs ROVO
20時丁度にROVOメンバーのみで演奏開始。
「ヌー」からの曲で特にこの日のような一見さん多目客層では微妙な反応なのは仕方ない。
俺は「メロディア」からツボ入って「アゴラ」で爆発。
その後七尾が登場し取り合えずウアウア意味不明に声を出しながら椅子に登って煽ったり。
もっさんが引き摺られたのかギターノイズガンガン出しまくり。
スプレーかけ始めたのには笑ったぜ。
もっさんを大爆発させただけでも七尾登場の価値あり。
最後に豪快な「CADO」。
正直前半の曲に七尾の出番はねぇな、と思ったんだが、「CADO」には使える。
ツイッタでも2ちゃんでも批判あったけど、俺はセッションタイムで興奮したし、
全体になかなか良かったと思ったよ。
ノジマの大絶賛はあまりそこまでいうのもどうかなんて気がするけど。


セットリスト(from 2ちゃん)
1.koo
2.merodia
3.agora
4.session (with旅人)
5.cado (with旅人)


普段なかなかやらない曲、ってのはガセでしたか勝井さん。
ちょっと期待してふるふるしちゃっていたのでいつかほんとにやってね。
「ピラミッド」とか。


七尾旅人 vs サイプレス上野
ステージ上はまた転換になってサイドステージでやけくんが回しはじめ、一度トイレに
行ってから戻ったらサイドステージのテーブル上にサ上が仁王立ち。
胸ポケからCD出してやけくんに渡して何曲か歌ってた。
その間メインステージの七尾とコミカルなやり取り。
面白かった。
サ上とロ吉の去年のアルバムはミューマガでもやたら評価されていたけど、俺は
イマイチ入り込めなくて、今日も歌った曲はそんな感じだった。
好きなんだけどもうちょい原点に返って無軌道な感じが好き。
対戦相手の七尾も弾き語り、とってもいい曲だった。
ロボで耳壊れた、って言いながら全然音がぶれないのもさすが。


七尾旅人 vs 後藤まり子(from ミドリ)
そして最後はギター一本でまり子登場。
去年、しばらくよしの名義で見て以来だが、やっぱかわええ。
ピンク(明るい原色好きなのかな)マフラーにスカートで変な髪の結び方。
またこれがミドリとちがったSSWとして歌うのがいいんだな、実に。
森高の「雨」カバーbyまり子、最高っした。
で、その後七尾とその話(というかギター鳴らしながら歌うような感じで)してて、
聞いてるとやっぱこいつら俺より1世代下やから森高現役最高時を知らんわけなんだな。
若干隔世の感。
後ミドリ用の新曲、そして最後「POP」歌った。
それも良かったんだが、まり子が持ってきたラブレターを七尾伴奏+コーラスで歌に
するというのがあって、内容聞いててあんまり切なくなって素晴らしかった。
そんなものを人前で恥ずかしいとか言いながら読んでしまうまり子のアホさにも
かわいいのとかわいそうなのとでやっぱり辛くなるぐらい感動した。
まり子ヤリ捨てのそのマルマルさんはもし俺の前にいたら殴る、と捕まるのでこっそり
どっかで困るようなイタズラする、覚悟しとけ。


豊田道倫
まり子コーナー途中でアコギで2曲歌って去っていきました。
1曲目も東京で何してる、俺はオ○ニーして歌作ってるぜ的な曲、
2曲目はサビがお○んこちゃん。
すごいな、それがなんか説得力あるんやもん、恐れ入るよ。
SSWってやっぱこういう人をうならせる力があるんだと思う、七尾と同じように。


最後一人になった七尾はもう相当な時間だとういうのにチューニング、曲の導入、
ライトアップの指示、などもうマイペース。
その結果聞いた歌はとてもいいんだが、俺はこのマイペースにはついていけね。
時間きってぱしっとその間で納得、満足させてほしい。
ので、今後はフェスで見ようと思います。


いずれにせよ思った以上にこのイベントは俺にとっても印象的で、果敢にリキッドで
イベントをうった七尾には敬意を表します。
全体5時間弱、すんごい疲れた。