2019 はてなダイアリーから移行しました

本願寺LIVE

本願寺LIVE 他力本願でいこう! 2009
@築地本願寺


本堂の入場整理券をもらいに14時前に築地本願寺に到着。
門は大きく開かれていて「他力本願で行こう」(この時はひとまかせで行こう
なんてなんて軽いんだ、なんて思ってた)の昇りが上がってて、お寺=敷居が高い
なんて図式は全く感じない。


境内は正面に本堂があって、右側は大きな駐車場、左に足湯所もある
境内ステージという名のテントが設置されてて、テントの周りには物販や出店
がいくつか。
俺はビールを買って、カミさんは精進スイーツとやらを頼もうとしたんだけど、
14時からの限定販売、ということでそれまでしばらくテントで休憩。


・サワサキヨシヒロ(LIVE SET)
アンビエントな電子音。
代々木公園のイベントとかでBGMで流れてる感じ。
頑張って聞くもんでもないので、ビール飲みつつ喋りながら。
そしたらちょっと前にフジロッカホリックTシャツの髭青年が奥さんと子供連れて
来てました。
後、14時になってスイーツ待ちの行列にも別のフジロッカホリックTシャツ居た。
確かにフジ奥地に生息してそうな人が多そうなイベントではある。


その後一旦本願寺を離れて飯食ったりなんだったりしてから16時半頃戻る。
本堂ステージが開場していて、ちょうどバンバンバザールのライブから。
ステージ前は靴脱いで敷かれた絨毯の上に座るんだが、その両サイドは
映画館にあるような椅子になっていて、これまた意外。
司会進行は僧衣をまとった若いお坊さん。
堅苦しい感じではなく好印象でした。


バンバンバザール
まともに見るのは多分埼玉の彩の国という劇場で2005年にやってた
ワールドミュージックフェス(の小さいステージ)以来だと思う。
軽妙な語りと力の抜けた心地よい音楽。
最後はアンプラグドで1曲。
気持ち良くて途中若干寝ましたがとても良かった。


その後岡山から来た佐藤知水さんというお坊さんによる「孤独を超える」という
法話がありました。
多分歳は30前後で若くて、重い内容の話しを穏やかとてもわかり易くされました。
さすがやね。
ちなみにこのお坊さん、おまけびとというバンドをやっていて、この本願寺liveと
フジロックに出るのが夢だそうです。
もしフジ出たら見に行こう。


大友良英(パイプオルガン)
俺は何故か大友さんとは相性が悪く、いつもどうもしっくりこないんですが、
今回はまた強烈に不可思議なパフォーマンス。
パイプオルガンの演奏といいつつドローンのように長〜い単音を中心に
アンビエントな世界が延々続く。
周りの観客も次々と眠りの世界に落ちていきました。
約30分間、これはこれでさすがです。


Tiger Fake Fur
自称「昔はチョイ売れだった」川本真琴がインディーに籍を移してやってる
ソロプロジェクト。
オーガニック系でピンク基調の衣装というのはメジャー時代と違うイメージで
好感触(とても可愛いし)なんだが、MCが痛くなるぐらい中身の無い場さえ
つなげない感じ。
曲は確かに自分の出したい世界観を反映したメジャーにはない味わいが
あると言えばあるけれど、メジャーど真ん中な声と歌唱が合わない。
後半琴に日本舞踊の人とセッションみたいなことをして、しかも曲は七尾の
カヴァーとか演歌とか、全く目指す方向性がわかりません。
(※演歌じゃなく知床旅情とお座敷小唄、だそうです。10/10追記)
インディが偉いわけでもメジャーが偉いわけでもないけど、自分の立ち居地が
定まってなくてちぐはぐな印象でした。


ASA-CHANG&巡礼
ステージ前の空きスペースに入ってついに俺ら的メインの巡礼。
周りの多くもそれらしき様子です。


セットリスト
1.12節
2.JIPPUN
3.?(いつもやる巡礼トロニクス大活躍、のミックス曲)
4.つぎねぷと言ってみた(序盤タブラソロ)
5.影の無いヒト


お寺ライブは合うね。
12節の途中はアサちゃんが若干ヘボってユザーン苦笑い、なとこもあったが、
まあそれはご愛嬌。
フジロック以来の「つぎねぷ」、そして安定感の出てきた「影の無いヒト」で
最後ぴしっと締まりました。
「ウーハン」やらなかったのが残念。


その後今度は愛媛から来た浅野執持というお坊さんによる法話「前世と来世」。
こうやって話すことが仕事の一つであるとは言え、真宗の教えについて見識を
深めることが出来ました。
「他力本願」というのは人任せということじゃないんやね。
敬虔な仏教徒とか言っておきながら今初めて知りました。
あと、「にのまえ」さんという苗字は知ってたけど、「したなが」さん「さとる」さんは
知らんかったなあ。
ちなみにそれぞれ、「一」、「二」、「七」という実在する苗字です。


ここまでは良かったんだが、最後に雅楽・法要、ということで本堂の中で何やら
お祈りらしきことをする位の高そうなお坊さんと、後部に5人の演奏担当の
お坊さんで約40分のなが〜い儀礼
浄土アンビエントというか、雅楽器の上げも下げもしない音色が延々ゆらめき
ながら続きます。
もっと木魚の小気味いいリズムとか躍動するようなお経だったりするといいんだが、
真宗はこの辺つまらんと思ってしまう。
南無阿弥陀仏」の合唱なんかは観客参加型でいいとこなんだけどね。
まあ、この辺はまだまだ俺の修行の足らんところです。


そんなこんなで、イベント終了したわけですが、中々お寺に足を運ぶことも
無い中、お陰でライブに法話まで聞けて(後一応雅楽法要も)、とても満足感
の高いイベントでした。
また来年といわず、どんどんやって欲しいもんです。
後、イベント後の境内はキャンドルが散りばめられてとてもいい雰囲気でした。