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schwarz@アートスクエア

Asahi café night
→schwarz
総ての色を混ぜると黒くなる
@吾妻橋アサヒ・アートスクエア


振付・出演:首藤泉、マルティナ・ラングマン MARTINA LANGMANN
作曲・演奏:勝井祐二(violin)、鬼怒無月(guitar)
映像:迫田悠

音響:ZOZO
照明:高田政義
制作:前田圭蔵


初めて来ましたアサヒ・アートスクエア。
ライブ会場というよりは展示とかいろんなワークショップとかやるための
多目的スペースってやつですな。
こういうとこだと酒売ってないことが多いんだけど、臨時の売店出てました。
さすがアサヒのビルだ。
まあ俺はビールはキリン派だがな。


その前に、開場まで時間があったので近くにあった浅草23番地というカフェで
ビールを一杯飲んでから行こうと思って入ったら、なんとロボの岡部さんが1人で
いました。
絶対アートスクエア行くんだろうと思ってビール飲んだ後会場に向かったら
係のお兄ちゃんに普通に並ばされてました。
ちょっと抗議しようかと思った。
お前はこの方を知らんのか!って、まあただの店員ボーイじゃ知らんわな。


おばさまを含む幅広い年齢の客層で女性が七割位な印象。
ガランとした横長の玉子型フロアに座席が設置されていて120席位はほぼ満席。
想像で物を言うんだが、きっとダンス関係から来てるという客も相当数いる
(もしかしたらそっちの方が多い?)と思われます。
基本的に皆さんお上品なのに俺の周りだけ芸大の仲間っぽいお子ちゃま達が
集団でぺちゃくちゃ喋ってて場違いな感じでした。
まあダンスとか何にも知らない俺が場違いじゃないかというと彼ら以上に
場違いかも知れん。
公演中に迷惑かけなきゃ何でもいいよな。


勝井さんは珍しくTシャツジーンズじゃなく襟のある白シャツにスラックス。
アコギの鬼怒さんと2人で最初に出てきて静かに演奏を始める。
そして2人の袖が繋がった白い衣装のダンサー(首藤泉&マルチナラングマン)が
登場し、繋がった袖が絡まりそうな位にくんずほぐれつしつつアクロバティックに
踊りまわる。
ダンスは前衛的というのか、最後はマルチナラングマンの服の中に首藤さんが
すっぽり入った状態で一旦退場していった。


それからしばらくはvlとアコギの演奏。
今日の鬼怒さんはテクニカルに攻める感じではなくてパラパラとつまびく感じ。
それでも独特の音を奏でてる気がするのがさすがだ。
場内はダンサーに照明を当てるため2人の演奏はうす暗い中で行われ、
広いバックの壁にもやもやとした抽象的な映像。
迫田さんの映像みたいだなあ、しかも勝井さんの音とうまくシンクロしてるなあ
と思ってたらやっぱり迫田さんでした。
自分で迫田さんも出ること書いといてすっかり忘れてた。


その後ダンサー2人は何度か衣装を変えて出てきて、ソロで踊ったり、また2人で
絡み合ったり、シンクロしたり、反発したり。
演奏に合わせて(演奏が合わせて?)踊るんだけど、ふと音がきれた時に
ダンサーの激しい息遣いが聞こえてきたりして、そりゃあんだけ常時跳んだり
跳ねたり倒れこんだりぐねぐねしたら疲れるわなあ、と思いつつすごい緊張を
こちらも強いられる感じでした。


結局公演は約1時間強。
最後はダンサー2人、演奏者2人に迫田さんと、照明の人が前に並んで
一緒にお辞儀。
首藤さんはさすがに体が柔らかいのでお辞儀で体がぺたんと二つに折り
曲がってました。


いやまあなんというか、俺は何度も言ってるようにアート的なセンスなんて
持ってないので偉そうなこという気は全然無いんですが、面白かったです。
勝井さんの周りにはいろんな表現方法の壁を壊して溝を埋めて、新しい表現を
創っていこうとする人がこうやって集まってくるんだね。
そういうのをカッコ付けやファッション感覚でなく、地に足を付けて真摯に
やっている姿に俺は心底感銘を受ける。
ほんと勝井さんからは目を離せないなあ。
これまでもいろいろ見てきているけど、まだまだ見たことないグループや企画が
あるので、少しずつ見れる時に見ていこうと思います。