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ラウパ14 一日目@さいアリ

LOUD PARK 14 一日目
@さいたまスーパーアリーナ


興業収支的にどうかは知らんけど、多過ぎず少な過ぎず
非常に快適な入り具合のイベントでした。
マノウォーキャンセルで丁度良かった?かも。


Soilwork
意外と初見、かも。
いかつい感じのヴォーカルさんによる硬派な感じのエクストリームメタル。
確かにメロデスな感じはあんまり感じなかったな。
メタル沈没後の世代として現代的な音をうまく使っている感じする。
この辺のクラスがもうそろそろ20年選手になってくんだから
そりゃいろんな変化もあるよね。
いいバンドだな、と思います。


・Amaranthe
3年前のラウパでも見ていて好印象だったようで、
観てるうちに思い出してきた。
ボーカルが3人いて、デスボーカル、女声、男声ってわかれてるのね、
シンフォニックで荘厳になり過ぎないようにデスヴォーカルが
いいバランスで入ってるなあと思った。
こういうのもちゃんと聞き込んで単独いくぐらいになったら
結構楽しいんだろうなあ、と思います。


・Down
2008ラウパでは確かトリ前なのに最前エリア混んでなかったのよね。
しかもその年はスリッペのおかげかかなり大入りだった年。
今回は位置的には微妙なところにありながら最前エリアは一杯。
俺は後ろのスタンディングエリアから観てました。
ふてぶてしい態度でアゴを上げ気味にやってくるフィル。
さすがにちょっと太りましたかね、若干腹回りが微妙。
ただまあ年齢的にアラフィフ入ったって考えたらこれぐらいの貫禄あった
ほうがあってるかも。
あとダウンの音楽的には非常に合ってるね。
へヴィ、ダーク、ストロングネス優先、キャッチーな曲なんてわざわざ
作らないぜ、とばかりに押してくる緊張感。
笑顔はみせないけれど確信に満ちたパフォーマンスとともに
ちゃんとサンキューっつってたんで機嫌は良かったんではないかな。
終盤に「What do you want to hear?」を執拗に問いかけるフィル。
次第に一部から湧き出す「PANTERA」のコール。
それに対して「What do you want to hear?」と不敵な笑みを浮かべるフィル。
この後にやったのがダウンのスラッジ方向の極地みたいな曲で
そこにフィルの矜持を感じました。
UPじゃなくてDOWN、HIGHじゃなくてLOW、FASTじゃなくてSLOW的な、
パンテラじゃないエクストリーム。
スラッジの隆盛もあって(ほんとかw??)、ダウンにないと言われていた
パンテラのキャッチーさ、それがないことが逆にカッコいいっていうね。
10年以上を経過して音楽的には呪縛から解放されたような。
そしてパフォーマンスを含めて超一流のラウドミュージックヴォーカリスト
であることはパンテラの頃より揺らぎのない事実なわけで。
最後の曲は終盤の演奏をステージ裏から出てきた別のミュージシャンに
委ねて、フィルとメンバーはステージで楽しそうに遊んでました。
つーわけで、ダウン良かったです。


・Rage
曲をしらないのでアレなんですけど乗りやすいハードロック、
ジャーマンメタル?っていいですね。
ステージ横のスクリーンにたまに観客が映るんですが、
オールドファンで埋まった前方エリアの最前列、感無量って感じで
合唱してるおじさんがいるわけですよ。
あー、大好きなんだろうなーって思ってさ。
普段家でも会社でもレイジの話なんて一切しなかったりすんだよな。
ちょっと音楽好きがいてもレイジっていう時にアゲインストじゃなくて
なんて説明をするのがイヤだけど諦めてたりするんだよな、きっと。
今目の前にメンバーがいて周りはみんな同じファンで大好きな曲を
大合唱している、っていうのを想像して胸がアツくアツくなりました。
ええ、まあ、俺の勝手な想像なんですけどさ。


・Dragonforce
曲はほんとに心に響いてこないんだけど、すごい演奏ですねえ。
ライブは下手だどうこう昔言われてたけど、今普通にちゃんとしてるよね。
ギタリスト2人がタッピングで早弾きするところ、さらに
キーボードの人もショルキーで前に出てきて3人ならんで間奏パート。
さすがにすげえって思った。
曲的にも非常に分かりやすいし、ボーカルさん昔ながらの
金髪HR/HMヴォーカルスタイルでカッコ良くて声がハイトーンしっかり突き抜ける。
テクニカルなところとか含めてヲタ属性の非リアには受けるだろうな、
なんてことを思いました。
ただね、1時間聞いてるとちょっと胸焼けするのよね。
メロスピはやっぱずっとは聞けない。


Arch Enemy
マノウォーキャンセルの繰上げとは言え、立派なラウパトリ。
ただしそれを牽引するのは至高のフィメールデスメタルヴォーカリスト
アンジェラゴソウではない、というのが大きな見所。
まあね、もうアリッサに代わってからだいぶたってライブも海外では
一杯やってるんで大丈夫っていうのはわかってはいるんだけどね。
ちなみに後ろエリアにいたこともあってか例によってあんまり音は
良くなかったです。
もはやこれはご愛嬌っすね、どうしてもギター細くなったり、消え
かけちゃったりすんだよねー。
それはそれとして、ファンならギタメロは聞こえる前提でw。
(...俺そこまで今ファンじゃねえか)
青い髪をなびかせて登場したアリッサ。
申し分のないスクリームヴォイス、MCや曲中のフロアへの呼びかけの
クリアヴォイスも強くてしなやかで濁りない良い声。
大人数のフロアを相手にした煽りもしっかりしてます。
後はスクリーム時の歪んだ表情からすっと普通に戻った時の美しい顔、
たまに笑顔を見せるときの実はチャーミングな笑顔、キレイ、女神だね。
アンジェラの唯一の弱点は体が細過ぎて、どうしてもヴィジュアル的な
か弱さは隠せなかったところだと思うんだけど、アリッサはちゃんと
体型は維持しつつ西欧女性らしい肉感的な健康美があってこれが
ラウドミュージックヴォーカルとしては結構重要だなと改めて思った。
後は若さ、だな、アラサーとは言えまだ20代の充実感。
曲のこと全然書いてないけど、新作は勿論問題なく、旧作の代表曲
それぞれアリッサっぽくなってました。
どっちかっていうと勢い系でアンジェラと比べると感情の込め方は
薄いのかも、その分パワフルにはなってそれはそれで味なんだけど
ここに表現力ついてきたら多分無敵やな。
アンジェラ自ら後を託したんだから当たり前かもしれないけど、
これほんとアチエネは宝を得たようなもんだと思う。
一方で抜かれた結果となったアゴニストは辛すぎやんな。
来日流れたけどその頑張ってる姿、逆に見たいです。
まあそんなわけでアチエネというよりアリッサレポになったラウパ14初日トリ。
大団円で終了して楽しかったね、って感じでした。


setlist
1. enemy within
2. war eternal
3. ravenous
4. revolution begins
5. my apocalypse
6. you will know my name
7. bloodstained cross
8. under black flags we march
9. as the pages burn
10. dead eyes see no future
11. no gods, no masters
12. dead bury their dead
13. we will rise
14. yesterday is dead and gone
15. blood on your hands
16. snowbound


終了後に移動したので混むかなーと思ったら出口に向かう途中のところまで
がちょっと混雑した以外余裕でした。
採算とれるんならこれぐらいで続けてもらえるとありがたいっす。