2019 はてなダイアリーから移行しました

ダニエルジョンストン@ラフォーレ

Daniel Johnston Japan Tour 2010
@原宿ラフォーレミュージアム


19時半ちょっと過ぎに久々ラフォーレ到着。
ROVOの出たイベント以来だから2年半振りぐらい。
5階のエレベータを降りて、6階の階段に向かって走り寄っていくとその前で
何人かがたむろしていて、係りの人かと思ったら「チケットあまってませんか?」
だってさ。
可哀想だけど余ってねえよ。


Daniel Johnston
友人Dに随分昔に勧められたことがあって、当時はわかりませんでした。
今回来日を契機に改めて聞いてみてやっと自分なりに聞き所というか、
良いと感じる部分がみつかったという半端な状態での初ライブ。
フロアに入ると当然ながら既にステージ中央でダニエルが抱え込むように
ギターをかき鳴らして歌ってた。
ギターはよれよれでリズムはずれるし音も外れる、声は時折しわがれつつ
とても綺麗、だけど音程は不安定。
そのせいか、比較的シンプルな言葉が抽出されて届いてくる。
曲の最後のギターの音を豪快に外してフロアが笑いに包まれたりしながら、
拍手は暖かいな。


走ってきて熱かったこともあって一回ビール買いに出たら「中じゃ飲めませんけど
いいですか?」。
ううぅぅ、確か以前もそうだったな、しょうがねぇ、ということで
一服する間ビール飲んでフロアに戻る。


すると今度はピアノ弾き語り。
これまたリズムがよたよたになったりしつつ、やっぱ声は良いんだな。
何曲かやって「short break」的な事を言って一旦ステージを降りた。
その時戻る方向を間違うというおまけつき、カワイイ。


第2部はギタリストをサポートにして、震える手でおなかを掻いたり、
マイクにしがみつくようにして歌に専念(一曲だけギター弾いた)。
観客に歌わせたり、なんかのカバーやったり、MCは最小限だけど、
1部よりは喋ってたな。
「Speeding Mortorcyle」ヤバかった。
ちょっと泣きそうだった。
2部は30分強で終了し、大喝采の拍手に応えてすぐにアンコール。
1曲やって手を振って帰っていったら客電ついてしまった。


1/4ぐらいの客は帰っていったものの多くはしばらく拍手を続けていて、
5分程たったところにダニエル再登場、大歓声。
アカペラ、っちゅうかほとんど歌には聞こえない言葉を何フレーズか口にして、
なんか喋ってこんどは本当に終了。
「I love you, daniel!!」って声が飛んだぐらい、観客のダニエルへの
気持ちが一杯になっていた。
いろんなことが素晴らしかった。


なんというか彼は欲求のままに歌っている、演奏している、そんな気がする。
そこには必然性と必要性がある、だから受け取るものに届くものがある。
下手だから、変人だから、は確かに要素の一つになっているんだろうけど、
それありきでは勿論なくて、先にいったような純欲求から生まれ出た歌である
ということが魅力の本質なんだと思った。


ちなみにソールドアウトの割りにホール内後方はそれなりに空きがあって、
とても見易くてあり難かった。
でも入れなかった人出てたわけだし、も少しチケット出しても良かったかもね。