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ド・ノイズ@スーパーデラックス

dE nOISE
@六本木superdeluxe


今月二回目のスパデラ。
開演時間ちょうど位に着いて50人いない位の入り。
まあしかしノイズ、スカム系イベントの客層にも慣れてきた。
今日は異人さん多くて3割以上いた感じ。
最終的には150人位まで入ったような。


・TOKAGE (Yann Grivet from Switzerland)
20分押しで髭の白人ソロ。
何故か草履履いてて、機材の前で裸足になって演奏。
演奏っつうかツマミいろいろ触って電子ノイズを出す。
発電機みたいな音からいろいろ重なって変化して約20分。


・Kuruucrew + ASTRO
2月末のスカムバースデーでは狂うクルーの出番前に帰ったので
2008年の春渚以来2回目。
アストロはスカムバースデーで初めて見た。
狂うクルーのライブと言うよりはアストロのノイズをバンドでサポートする感じ。
ギターなんかずっとギャリギャリやってる。
本体でもそうだっけ?
アストロは薄い鉄板を擦り合わせたり振り回したりしてるが、それが
どのノイズになってるかイマイチわからん。
中盤アストロがマイクで叫び出した(周りうるさくて聞こえないけど)頃から
リズム隊がハードコアっぽい感じの繰り返しで主導。
アストロは暴れてドラムに登ってこけてセット半分倒してた。
ぐるんぐるん引っ張るリズム隊に、電子ノイズ、叫び、相変わらず
ギャリギャリしてるギター、ツマミいじりつつも不協和音を出すサックス
(これはあまり聞こえないけど)で爽快に突っ走って最後徐々に終了。
約25分、すげー気持ち良かった。


・Evil Moisture (a.k.a Andy Bolus from Paris, France) feat.Reiko
白人1人で機材いじって金属をすり合わせたようなのとか、
ハウリングしたようなのとか、不快な種類のノイズで隙間が多くて
規則性もあんまない感じ。
5分位すると右の機材の台に黒いドレスのおばさん(日本人)が
出てきて霞むような悲鳴みたいなのから呻き声喘ぎ声などを出しつつ、
両手をゆっくりひらひらさせて演奏スペースをゆらゆら動いたり座り込んだり。
後半ノイズに規則性のある部分が出てきて、ネタ切れ?
と思った。
約25分、これは何故かつまんなかった。


Maruosa
髭長髪のいかつい日本人が打ち込み高速ノイズに乗って暴れ回る。
ノイズと言ってもドラムや楽器の音を含んでるのでハードコアみたいな感じ。
のりやすいしめちゃめちゃに揺れてると気持ちいい。
客席で外人3人位が大暴れしてた。
ただこれなら俺でも出来るんじゃないかという気もする。
一応何曲かやっていたみたい、約25分。


・OFFSEASON(伊東篤宏+HIKO+黒パイプスターダスト) feat.マミ
前のライブが終わってすぐ、さっきまで客席後方で大人しく見てた女の子が
急に発狂したみたいに何度も叫び出し、何事かと思ったらふらふらとステージ、
というか演奏スペースへ。
喚き散らしながら倒れ跳ね起きまた寝転がってのたうち回る。
場内暗いままノイズがなりはじめそのうちハードコアなバンド演奏が始まる。
ギターとドラムと、け、蛍光灯?
あー、オプトラムの方なのね。
その人がノイズ担当してるみたい。
顔まで覆うジャージのドラムが凄い、と思ったら彼はこないだスカムバースデー
の時犬彦で出てたガウゼのドラマーさんじゃん。
女の子は半分地面で寝ててたまに跳ね起きて叫んだりゆっくり立ち上がって
にやついたり。
そんな感じで約25分。
ミドリで刺激が足りなくなった人などにおススメしたい。
見ててすげえ疲れたけど。


・Overload Collapse(Nicolas Fasnacht & Nikola Mounoud from Switzerland)
タキシードみたいなのを着たスキンヘッドと秀才くんみたいな白人2人組。
各々つまみの付いた機材の横にPCおいて攻撃的なノイズ。
ノイズが音楽として感情に訴えてくるこの感じがあるかどうかって
俺にとっての胆だなと聞いてて思った。
反対の狙いもあるんだろうけどね。
とにかくこれはめちゃくちゃ良かった。
約10分、最後2人共機材とPCが載ったまま台を前にドーン(笑)
スゲー大喝采、だけど壊れないのか。


Melt-Banana Lite
去年11月ネストのトーチのイベント以来2回目。
といってもその時は本体なのでライトでは初めて。
ライトと言うのでメンバー誰かいない分打ち込みにでもすんのかと思ったら
コンセプトが違うのね。
ドラムとヴォーカルはあるけど後1人はザーザーピーピー系ノイズ。
ヴォーカルもなんかノイズっぽい機材手元にあったような。
ようなと言うのは暗いままのライブで見えなかったのです。
ノイズ担当は懐中電灯持って来てて、ボーカルは工夫みたいに頭にライト
付けてた。
はっ、だからメルトバナナライトなの?
15分か20分位、ハードコアノイズで本体よりもいいかもしれん。


Incapacitants
2006年7月P-hour最後のイベントの初日デートコースの前に大友さんと
一緒に出たのを見て以来二回目。
その頃はノイズに対する理解はまだあまりなかったからな。
暗転してノイズが出始めたら会場総立ちになって、客が2人の機材の前に
押し寄せ周りを取り囲む。
でそいつらが雄叫び悲鳴、頭を振り乱して揺れるわ、暴れるはでもう大変。
線とか踏みまくられてるけど、まあいいのかどうせノイズやもんな。
時に激しいアクションを見せつつ演者の2人が出すのは正に生きたノイズ。
規則性は希薄、常にうねるように変化し心をかきみだす。
そのたびに沸き起こる歓声。最後は大きいおじさんが客をかき分けて出てきて
一通り暴れてノイズと叫びを撒き散らした後、恒例の機材ダイブで終了。
マジ凄い。
圧倒的に肉体的なノイズミュージックやね。
素晴らしかった。


風邪気味でも来て良かったよ。
しかしまあインキャパシタンツの時の会場の荒れ具合は正にキチガイ
集団やったな。
俺もぐらんぐらん頭振ってぎゃーぎゃー叫んでたから立派な仲間。
人には絶対見せられない。