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スパークス@EAST 1日目

An Evening With SPARKS 「Exotic Kimonos」
@渋谷O-EAST


去年のフジでは疲労し過ぎて始まる前に寝ちゃって、結局最後2曲
ぐらいしか見れなかったんだけど、それを全て帳消しにしてしまった
ぐらいの最高のライブ。
今年のベストだったかも。
最後ちょっと目から汁出た。


開演直前にイースト到着。
先々週のザッパ以来。
今回は一応指定席と立ち見があって、俺は勿論スタンディング。
イーストのフロアからはみ出すぐらいに椅子が敷き詰められて、
2階にもなんかテケトーな丸椅子に番号振られてた。
多分椅子が500ぐらいでほぼ満席。
スタンディングは後ろのPA横あたりに追いやられるんだけど、
2階で立ってるのも含めて100以上はいたんじゃないかな。
とても盛況。
上は髪の白い退職前ぐらいのリアルおじさんからフジの噂を
聞いてやってきたみたいな20代前半の若い女の子まで、あらゆる年代が
入り混じってる。
格好もいろいろで、リーマンからちょっと行っちゃった感じのお洒落おばさんまで、
あそうそうライブに合わせて着物の人いた。


19時半ちょい過ぎにライブ開始。
ステージは幕がひかれてて、それが開くと真ん中後方にスクリーン。
その前に病院の診察ベッドみたいのがあって誰か布団被ってる。
スクリーンの左にドラム、右にギターとベース。
ドラムの前にキーボードというのが第一部の配置。
多分日本人の女性5人が買い物カートにマイクつけたようなのを押して
歌いながらステージに出てきて、すぐ退散。
笑いが漏れたところにベッドからロン兄さんが飛び起きてキーボードへ。
ラッセルも登場して、去年の新作を全曲演奏(らしい、俺は買ってない
からわからん)。
5人の女性はその後もいろんなカッコで出てきてコミカルなダンスをやってた。
ラッセルは終始動き回りつつ、ロンはたまにフリ付けしたり、
スクリーンのピアノを弾くマネをしたり、見てるだけでも楽しい。
中盤のモリッシーがどうのという曲がとても軽快な鍵盤ですげえ良かった。
客席は最初っから当然総立ち。
手拍子なんかも随所で起こってたけど、一曲終わる毎の拍手がとっても熱くて、
なかなか鳴り止まない。
ラッセルも気を良くしたのか「アリガトウゴザイマス」「エート」
と日本語を何度も使ってた。
丁度1時間、最後スクリーンに現れる彼らの20枚のアルバムにロンが
火を点けて燃やしていくというパフォーマンスをやって第一部終了。
これだけでも充分に素晴らしいと思わせるショウだった。


30分の休憩後第2部は「Kimono My House」全曲演奏。
ステージはシンプルな5人のライブセットになって、演出もなく進行。
しかし熱気はこっちの方が凄かった。
沸き返るような歓声とそこかしこで上がる両手、「Equator」の合唱は
みなさん控えめでメンバーも苦笑してたけど。
途中のMCではラッセルが去年のフジが良かった的なことを(多分)言ってて、
多分それは本当に良かったんだけど、中々フジなんか行けない人達が
この日は一杯来ていて、老若男女巻き込んだ熱気はフジ以上だったのかもと思う。
45分ぐらいで2部が終わり、みんな一体となったアンコールの拍手。
相当ライブ行ってるけど、ここまで本気で望まれている感じの
アンコールの拍手ってそうそう経験がない。
期待に応えてメンバーは戻ってきて、4曲演奏。
ラスト「Suburban Homeboy」の歓喜のフレーズでたくさんの観客の手と
拳が上がり感動的に終了でした。


オペラティックなロックってだけで若干引いちゃうとこあるけど、
そんなの全然どうでも良くて、とにかく最高だったね。
古い曲がまったく古臭くないというのもとても凄い。
「KIMONO」なんて1974年作でしょ、俺の生まれた年じゃん。
なんで今まで知らんかったのか、と自分を叱りたいぐらいだ。


それにしてもラッセルは50代半ばというのに2時間半まったく
衰えない声といい、動きっぱなしのステージングといいすごいね。
ロン兄さんも還暦越えてるけどまだまだ現役でずっと頑張って欲しい。