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PUMA Marhaug@スーパーデラックス

Heavyweight Norwegian sounds from PUMA
and Lasse Marhaug (Jazzkammer)
スペシャルゲスト: Merzbow & Jim O'Rourke!
DJ: Jerry "Luv" Ukai
@六本木superdeluxe


開演10分前ぐらいにスーパーデラックス到着。
去年12月のsgt.レコハツファイナル以来だな。
薄々予想してた通り本日禁煙の貼り紙が出てたので外で一服してからフロアへ。


かなりゆったりと椅子やテーブル的な物が置かれてて、言ってみりゃガラガラ。
最終的に120〜130人ってところ。
女性3割程度、異人さんも3割位。
20代半ばから40代が主な客層。


・Lasse Marhaug x Merzbow x Jim O'Rourke - TRIO
15分押して開始。
右に秋田さん、例によって肉食や毛皮反対のステッカーを貼ったマックにツマミ類、
スクラップに弦を張った不思議な楽器を抱えて足元にもツマミ的なもの多数。
真ん中はイカツイ帽子の白人、Lasse Marhaug。
台の上にツマミを並べたまにマックも使う。
右足元に複数の線がついた何かがあるみたい。
左にはジムオルーク。
デスクトップPCのディスプレイみたいなツマミの機材らしきものと、
後ろから線の繋がった手持ちのちっちゃい機材を振ったりすると
ノイズが出るみたい。


最初静かなノイズと比較的無機質ではない音(メロディではない勿論)
から始まって、鉱物を砕くような音と共に次第に騒がしい感じに。
秋田さんが謎の弦楽器を肩からかけて立ち上がった位から
ノイズの壁と耳を壊しそうな高い電子ノイズがガンガン襲ってくる。


一旦また静かなノイズに戻り終わるかなと思ったら、終盤とても
厳しい電子ノイズが少し続いて、もしこのまま10分以上続くようなら
ちょっとヤバいかなとさえ思った。
が、まあその後は気持ちいいノイズに戻って最後だけぐわぁっとなってから
徐々に嵐が治まって消えるように終息。
ちょうど一時間。
毛色の違うノイズ共演もまた素晴らしく良いと思った。


・PUMA
ノルウェーフリージャズってな感じで思ってたが、まるっきりカオス。
俺より若い感じの白人3人でギター、ドラム、キーボード&ツマミいろいろの編成。
ドラムの人は静かな部分ではブラシとかスティックの先でシンバルを擦ったり、
曲の中盤から奇妙なリズムで凄まじい叩きっぷり。
ギターの人はずっと後ろか横向いて演奏。
でもギターのメロディは皆無で、アンプに弦を擦り付けたりも織り混ぜつつ
足元のペダルを頻繁に操作してほぼノイズ。
もう1人は何のリズムに乗ってるのか不明だが、体を激しく揺らしてツマミを
いじって鍵盤で不協和のリズム弾き。


最初つまんねえなと思ってて、実際結構な客が帰ってった。
でも二曲とも中盤から激しくなって後半のカオス感凄かった。
約50分、アンコールは拍手続かずなし。
でも面白いもん観れたなって気がしました。


絶対ラリッてると思ってたギターの人が、演奏後やっと客側に顔見せて
笑顔で手を合わせて礼をしたのは印象的。
やっぱ真面目にやってんだなって。
変なことをマジメにやる人って、俺は断然好きだね。


この日のライブは2セットとも相当極北の音楽で、もはや酔狂の域に
入ってるかもしれないけど、こういうのなんかとてもいい。
迷いつつ来て良かったと思った。
しかし普通に若い可愛い娘が1人で来てたりするのはちょっと心配になって面白いね。
深淵なノイズミュージックの魅力に徐々に引き寄せられつつある気がする。