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AC/DC@さいアリ

AC/DC BLACK ICE TOUR
@さいたまスーパーアリーナ


念願のACDCライブ。
16時半に支援先を早上がりして一路大宮へ。
ほんとはなんか食ってビール飲んでから行きたかったんだけど、意外に時間がなくて
結局荷物とコートをロッカーに置いてすぐさいたま新都心へ。
駅前でビール買おうか、と思ったらそういう人で既に一杯。
空き缶がコンビニ前で山になっていて、ああ多分一般の人が見たらこいつら態度悪い、
だからヘビメタのやつらは、とか思うんだろうなあ、と残念な気持ち。
みんなもういい年してんだからちゃんとしようよ、マジで恥ずかしいよ。


残念な思いをかかえつつアリーナ内へ。
ここもビール行列はとてもじゃないけど並んでられないので喫煙所で一服してから席へ。
えプラスのチケットは大体悪い席なんだが、今回は遠いけれどまあ全体は見える位置。
S席にした甲斐はあったかもな、ってかS席でここかよ、という思いもありつつ。


客層は9割近くが男、っつうかおっさん(俺含む)。
でも多分俺は年下の部類だと思われます。
かと言って若者客がいないかというとそういうわけでもないのがいいところだ。
かなり多数の人が赤く光るツノを頭につけてて、会場いたるところでピカピカしてた。
帰りの電車のホームまではいたけど、どこまで付けていったんかね。


AC/DC
日本ツアーまだありますが、ここからネタばれしますよ。
嫌ならこの後読まないでね。

19時10分会場暗転、ステージ後方巨大スクリーンにアメリカアニメ的な絵の映像が
流れ一通り会場を沸かせたあと映像に出てたAC/DC列車とメンバーが登場。
「Rock 'N Roll Train」で開幕。
がっしがっしと盛り上げにかかるブライアンジョンソン、そしてアンガスギターすげえ。
例の動きを見て涙腺が緩むぐらいに感動。
2曲目「Hell Aint〜」イントロで大歓声、やっぱ新作より旧曲好きな人多いな、
と思ったら「Back in Black」の歓声はその比じゃなかった。
その後も新曲を間に織り交ぜつつ、代表曲をやるパターン。
まあセットは決まってるのでそこで驚きはないんだが、いいの、なんでも。
そんな中、中盤「Thunderstruck」うああああああ。
このライブ映像を見た高校生の頃、俺が実際にライブ現場で拳振り上げながら歌う
ことになるなんて思ってもみなかった。
周りの人はどれぐらいのファンなのか知らないけど、俺みたいに頭ガンガン振ってるのは
少数派で、手拍子が多くて、なんかノリ方勝手で迷惑かけたりしてないかな、
と気になっていたんだが、もうここは抑え切れなくて跳ねました。
そしてちょっと泣いた。
なんて素晴らしいんだろう、なんてまっすぐにロックなんだろう。
空っぽの中身のようでいて、実はとても強く芯のある音楽なんだな、だから心が震える。


ここで一応俺的に一つの山を超えて涙を拭いて落ち着いた、というとこで
出色の出来だったのが「The Jack」。
「She's got a JACK!!」の大合唱と共にスクリーンには次々と女性客が映し出され、
延々ブライアンとの掛け合い。
そしてここだったと思うんだけど、アンガスのギターソロ〜ストリップ。
最後はお尻にAC/DCとプリントされたパンツを見せて、その後はずっと短パンだけ。
「Hells Bells」も始まりが面白かった。
ブライアンが花道最前線で客を煽って注目を集めてるうちにステージ上には大きな鐘が
下ろされてきていて、ブライアンがステージに向かって走り始めて紐に飛びついて、
鐘がゴーン、ってな演出、うまいなあ。


空きっ腹にいきなりウィスキーを注入していたのでこの辺からアルコールもかなり
効き始め、ライブの盛り上がりとシンクロして非常にいい感じになってきた。
終盤は「War Machine」以外は旧代表曲のオンパレード。
「High Voltage」「You Shook me〜」の大合唱、「T.N.T」のオイオイコールは
ステージに何度も炎が上がってまさに爆発的に叫んだぜ。
そして「Let There Be Rock」。
ああこれで終わっちゃうんだね。
アンガスの長いギターソロで本編終了。


でアンコールも当然あるんだけど気合入れて拍手拍手。
そのほうが楽しいじゃん。
で、当然だけどまた戻ってきてくれて、定番の2曲。
「For Those 〜」で声枯れるぐらい歌って、たしかここでアンガスが花道の一番前の
昇降する場所に乗ってソロやったような、あれ本編だっけ?
まあとにかくアンガス、歳食ったなあというのありつつスゴイパフォーマンス。
あんまり好きなギタリスト、とか考えたことなかったけど、俺アンガスにする。


終演して会場の明かりがついて、ほっと息をついて周りが掃けるまで席に座ってたら
俺の横、というかステージに向かったら後ろの位置にいた坊主のお兄さん
(つっても30半ばよりは上だろうけど)が「良かったですね〜。」って笑顔で
話しかけてくれました。
結構暴れてたので不快な思いをさせていないか、と気になっていたので全く正反対の
反応が来てキョドってしまった。
でも、すごい嬉しかった。
俺の前にいた人なんかもきっととても好きなんだろうけどあんまりライブ慣れしてない
んだなあ、というのがわかるというか、なかなか自分を解放できないのかも。
だから俺みたいに壊れてる奴がいるとつられて解放し易かったり、するのかな。
そうだったら嬉しいなと思った。
酒の力は偉大だ。


本当に楽しかったしとても満足した初ACDC。
念願の「Thunderstruck」のアンガスギター。
でも本当に本当のことを言うと、あの時にこれをフジのグリーンステージで見たい
と思った。
後ろの方から揺れる人の波を見下ろしながら、俺も拳を振り上げて「サンダー!」
って思い切り叫ぶんだ。
いろんな意味で叶うことは相当難しいと思われる夢だけど、それが叶ったら俺は
今日の10倍ぐらい泣いちゃうと思う。
ごめん、蛇足でした。


AC/DC BLACK ICE JAPAN TOUR 2010年3月12日
さいたまスーパー・アリーナ セット・リスト(69onサイトから)


1. Rock N' Roll Train /暴走/列車
(15th ALBUM 『BLACK ICE/悪魔の氷』[08年発表])
2. Hell Ain't a Bad Place To Be /地獄は楽しい所だぜ
(4th ALBUM 『LET THERE BE ROCK/ロック魂』[77年発表])
3. Back In Black/バック・イン・ブラック
(7th ALBUM 『BACK IN BLACK』[80年発表])
4. Big Jack/爆弾ジャック
(15th ALBUM 『BLACK ICE/悪魔の氷』[08年発表])
5. Dirty Deeds Done Dirt Cheap/悪事と地獄
(3rd ALBUM 『Dirty Deeds Done Dirt Cheap/悪事と地獄[76年発表])
6. Shot Down In Flames/ショット・ダウン
(6th ALBUM 『HIGHWAY TO HELL/地獄のハイウェイ』[79年発表])
7. Thunderstruck/サンダーストラック
(12th ALBUM 『THE RAZOR’S EDGE』[90年発表])
8. Black Ice /悪魔の氷
(15th ALBUM 『BLACK ICE/悪魔の氷』[08年発表])
9. The Jack /ジャック
(1st ALBUM 『HIGH VOLTAGE』[76年発表]
10. Hells Bells / 地獄の鐘の音
(7th ALBUM 『BACK IN BLACK』[80年発表])
11. Shoot to Thrill/スリルに一撃
(7th ALBUM 『BACK IN BLACK』[80年発表])
12. War Machine/戦闘マシーン
(15th ALBUM 『BLACK ICE/悪魔の氷』[08年発表])
13. High Voltage /ハイ・ヴォルテージ
(1st ALBUM 『HIGH VOLTAGE』[76年発表]
14. You Shook Me All Night Long / 狂った夜
(7th ALBUM 『BACK IN BLACK』[80年発表])
15. T.N.T. / T.N.T.
(1st ALBUM 『HIGH VOLTAGE』[76年発表]
16. Whole Lotta Rosie /ホール・ロッタ・ロジー
(4th ALBUM 『LET THERE BE ROCK/ロック魂』[77年発表])
17. Let There Be Rock/ロック魂
(4th ALBUM 『LET THERE BE ROCK/ロック魂』[77年発表])

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Encore
18. Highway To Hell/地獄のハイウェイ
(6th ALBUM『HIGHWAY TO HELL/地獄のハイウェイ』[79年発表])
19. For Those About To Rock (We Salute You) /悪魔の招待状
(9th ALBUM 『FOR THOSE ABOUT TO ROCK /悪魔の招待状』[81年発表])