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FRF2021 二日目@苗場スキー場

FUJI ROCK FESTIVAL 2021 二日目
@苗場スキー場


雨予報ってのもあって朝は苗プリでゆっくり。
ちょっとピラミッドガーデンの様子を見に行ったら腹もようやく減ってきたので
どん吉カフェでルーロー飯1000円、部屋に持ち帰ってビールと一緒にいただいたんですが
これまたあんまりおいしくなかった残念。
ちょっとトラウマレベルでフジの飯がどんどん食えなくなっていくような。
やっぱ苗プリカレーしかないのか。


・草田一駿 五重奏体系 @heaven
トリコは早くに諦めて、灼熱のヘヴンで草田一駿から。
そもそも客が少ないところに暑過ぎて日陰で待機してる人が多いので
開始前は大丈夫かと心配になるようなステージ前ほぼ誰もいない状態。
まあでも始まっちゃえば人は集まってくるし、広いヘヴンにそれぞれが大きく
ディスタンスを取って好きなように身体を動かしてみれるの最高過ぎるかも。
これも事前に前回フジのルーキーの映像だったかで感心した草田君。
今のご時世適切な言葉じゃないけど髪くるくるして女の子みたいでかわいい。
俺の好きな系の女性の顔なのよ(男性です)。
それがニコニコしたり真剣な表情になったりしつつ魂を込めるような演奏、
そしてドラマティックかつ甘さのあるメロディを弾き出します。
5重奏は草田鍵盤以外はベース、ギター、ドラムにヴィヴラフォンの構成。
ドラムだけ女性、あとみんな少年みたいに見えるがそこまでではないらしい。
1曲目の後に晴れ男だっていうMC。
2曲目「ピーク」、晴れやかで素晴らしくてちょっと泣いた。
3曲目に新曲、ソロで「レゾリューション」という曲。
ラストに代表曲「Ideal」ですかね。
わかい演奏者達、ほんとに楽しそう嬉しそう、いいな音楽って、いいなフジロックって。
そしてヘヴン大好き、真昼間の灼熱のヘヴンに爽やかな魂の噴出。


そういえば、昔サムズアップのロボのライブで左右交互に身体を曲げて
踊りつつ必ず後方を見るという動きをずっと続けていたうざいおっさんが
この時前にいて、あああいつだー、やめてー、って思った。


・ムジカ・ピッコリーノ アルカ号の仲間たち @avalon
今年のアヴァロンは元オレンジカフェだった場所へ。
ただの17歳、アヤコノさんを見に向かったんだがかなりの人だかり。
なんか前説からうざいって思ってしまったし、アヤコノさんが笑顔で現れて
軽く演奏するところはみれたのでもういいかとすぐ退散。
みんな喜ぶカバー曲でワイワイみたいなの俺好きじゃないの。


ということで、オレンジのふわとろオムライス屋でハーブソーセージつき
トマトオムライス1000。
炭酸の飲み物を一緒にかって、酒を混ぜたりすれば最高やね。
これはとってもおいしかったんですが、昼時で座れる席もなく、
大汗をかきながら飲み物をこぼさないように暑い皿を落とさないようにと
大変に大変だった。


お腹が膨れたところで元アヴァロンで昼寝。
今年はいつもアヴァロンのステージがあったところは何もなし。
でも場所はあるし空いてるのでそこそこ上のほうまで上がってごろん。
ええ気持ちやな~。
毎年一回ここで寝っ転がらないとフジじゃない、って気がする。


AJICO @white
そんなわけでまどろんでたんですが、ホワイトでアジコが始まって
ペピン」とか「ブラックチェリー」が聞こえてきちゃって。
ベンジーをそんなに観たいわけじゃなかったんでスルーしてたけど
ウーアの声がいいんだわ。
そこでやってんのに観ないとかないなって思って起き出してホワイトへ。
さすがに人一杯、今の世の中ではやばい感じの入り。
前方に行く気はなく、グリーンに向かうボードウォークの出発点のところぐらいから
座ってPAの上のスクリーンで鑑賞しました。
いやー、ウーアの声に呼ばれて来たわけだけど、生で目の前で歌うウーアは
ほんとうにマジですごくすごい。
「悲しみジョニー」とか。
ベンさんはまあこんなもんだろって感じでしたが。


アジコ終了、曇り空ながら最初の雨雲は苗場をスルーしていったのを確認したものの
その後やはりというか次のタイミングで名物スコール来ました。
ぱっともってたカッパを装着、アヴァロンの坂上がったとこの木陰で待機。
かなりやられてる人たくさんだったけど俺は最小限の被害で切り抜けられた。
この辺はさすがに経験の差だな(こうやって自慢してると痛い目に合う)。


・envy @white
エンヴィは雨が止んでからのライブ。
セッティングの音出しの時点からかなり爆音だなって思ってましたがマジで最強でした。
ハードコア系多めのセットリストながらアチコ曲も入れて叙情要素もしっかり。
叙情メロディほんと素晴らしい。
しっかり観客つかんでたと思います。
左右に広がった立ち位置で個々に独特の激しいパフォーマンスを見せる弦4人が壮観。
その中央には変わらずにくねくねしつつ静と動を行き来する絶叫ボーカル。
後方から禁止されている歓声が上がっちゃってた。
爽快な激情型ジャパンポストロック、今まで見たエンヴィで最高のライブでした。


ザ・クロマニヨンズ @green
ここで一旦満足感もあって、ビールも飲みたいし会場外へ出ることに。
グリーンを横断する時にやってたのがクロマニヨンズ
何年振りにみたんだろう。
ヒロトだな、マーシーだな、って思いながらゆっくりグリーンを横切る間、
ちらちらとステージをみつつやっぱ演奏は説得力あるよなーって思ってたような。
(このあとフジ後しっかり聞き直してまた再評価したんだが遅かった)


フジ会場を出て金六さんでは生ビールを出しててそこで一杯やってから
また酒を買い込んで苗プリへ。
あともう今日は事前にしっかり(アルコール的にも)体制整えてロボ一本で
締めていいかな、って思ったりしてた。
なのでゆっくりしてたけど、腹も減ってきたし、折角だから久々ダチャも
見てみるかと思い直して再び会場へ。


Dachambo @heaven
思った以上にヘヴン客がいてびっくり。
みんなインディゴとかバスデ見てんじゃないのかよ。
で、肝心のダチャですが、全く入って行けなかった。
俺が変わってしまったからか、なんか一本調子で飽きるしこれで俺ら最高とか
思ってる感じなのでどうもキツイ。
ヘヴンに居た観客はみんな踊ってたけど、これほんとに酒も飲まずに楽しめてるなら
頭がおかしいかもしくは俺の頭がおかしいかだと思う。
ただ踊らしたって駄目なのよ、意味ないのよ。


The Birthday @white
つーことで聞いてると腹立ってくるのでホワイトへっていうかところ天国へ。
そもそもチバとあと誰なんだっけ
デビューアルバムぐらい聞いてた気がするがそれぐらいに今興味なくなってる。


ところ天国では煮干しラーメン800を購入。
器熱過ぎて持てんがな、って大変やった。
ラーメン自体は麺やわ系ながらおいしかったです。


ということで再度ヘヴンに戻ったら、昔からのダチャの代表曲中で超盛り上がり中でした。
懐かしいって思ってちょっと踊ってみたけど長くて途中で飽きちゃった。
ほんとにみんなこれでいいのか、踊ってる客に聞いてみたいぐらい。


ROVO @heaven
ダチャが終わって一旦人が掃けたヘヴン。
最前列に残るロボ目当て客以外はいったんまたガランとしたステージ前。
裏はグリーンでヌーが始まるころ、そしてメイン客層の多くが今日の目的にあげていそうな
ナンバガがホワイトでロボと同じ時間の開始予定ということでガラガラで
快適に踊れることを想定していた通り。
俺はガラガラのステージ前の真ん中でセットチェンジとリハからガン見。
岡部さんの座る上にある円盤みたいなものが気になったが、ライブ中には忘れてた。
(「SAI」の最後に連打する小さな銅鑼みたいの、ですね)
ちなみに椅子鑑賞可能なエリアはそれなりに待ち客いたし、始まる時には思ったよりも
人が増えて来ててちょっと意外だった。
ライブ開始、勝井さんがまずマイクをとってライブを一緒に作り上げていけたらいい、
というような挨拶。
コロナ以降、いち早くリアルライブを再開したロボの中で、ずっと勝井さんは
こういうことを言い続けて来た。
新しいライブの形、ついにそれが復活のフジで、ヘヴンで始まる。
そして始まった曲は、「スピカ」、「ナックス」かもと思ったが、俺が曲をなかなか
覚えない以上に勝井さんのヴァイオリンの音がおかしかったと思う。
メインメロディとかちゃんと出てなかったし、なんか弦がおかしいって感じで多分
終盤は全然知らん曲みたいになってた、が逆に俺は上がったよ、これがライブだ。
ここで負けずにやり続けるのがライブバンドだ。
2曲目、「アクセト」リズムが少し早い感じ。
1曲目のアクシデントの影響なのか、そのあたりのことはわからないけれど、
一瞬で速い、と感じるイントロのドラムリズム。
そこに戸惑いながらも無理やり合わせていくような他楽器陣。
そしてもっさんソロパートの気合もすごかった。
この日のもっさんはのってました、絶対。
ただ気合のソロパートに興奮してわーって気持ちで大きく拍手したんだけど、
俺の周りではあと2人ぐらいしかそんなヤツはいなかった。
いつもとはやはり客層は違うんだろう。
3曲目は岡部さんパーカスから開始、「スクナ」懐かしい。
ロボを聴き始めたもはや20年前か、その頃に出て来た代表曲。
で、次の曲もっさんソロギターを始めそうだったので「レオム」かなと思ったら
ちょっと違う感じのイントロ、んーなんだこれはと思ったら「アルカ」か。
必殺技を出してきたの早過ぎないかなんて思った。
ただし、やはり新規客が多いのか、俺がその時いたPA前あたりの位置では
後半の爆発展開についていける盛り上がりにはならず。
ついてけてないなーって雰囲気、会場再入場前に大分酒を入れてて酔ってるし
興奮して踊ってるので適当だけど、なんとなく視界の端々にうつる周りの客の
とまどいのような難しいなーって気持ちがわかるような気がした。
後方では俺だけが爆発しまくってた感じ。
そんな中盤、一旦落ち着いた「SAI」になって、バースト気味だった演奏も余裕が出て
この辺から会場全てを巻き込むようなグルーブが産まれ始めたような。
ステージ用の光以外のないいつも以上に真っ暗な夜のヘヴン。
そこにゆったりと生命が息吹くような「SAI」の喜び、ギターが甘い。
素晴らしい、素晴らしい、最高。
で、感動のところに「シノダブ」投下ですよ、キタよこれ、もう踊るしかないだろ。
ああ幸せだ、もう雨は降ってこない、その空を見上げながら踊る。
踊るって意識もあんまないかも、嬉しいから音楽に同化してるだけのような。
これが宇宙ってやつ。
いやなんつうか至福だよね、フジやってくれて良かった、ロボが出てくれて良かった、
ロボがヘヴンのトリで良かった、勝井さんはロボはここがホームと言うけれど、
俺もそう、ロボのいるヘヴンがホームだ。
ああ本当に良かった、思った以上の素晴らしいライブになった、って満足したところ、
ゆったりとした、2拍子のリズム。
これは、俺が心の底から望んでいたもの、「シスコ」が来た!
まだ時間あった!「シスコ」だ!
出せない声を心の中で思い切り出して、飛び上がって喜んでガッツポーズで前方の
空いたスペースへ走り込む。
そこがなぜ空いてたかというと雨でどろどろだったから笑
もういいよ、その中の比較的マシな地面のところで「シスコ」に酔い痴れる。
こないだの野音、あの素晴らしい状況で顧客コール、ライブを諦めて席をたって
野音出口に向かう途中に始まった「シスコ」。
あの時全く楽しめなかったことを、もしかして勝井さんはリベンジさせてくれたのか。
そんな気持ちにさえなる完璧なラストだった。
「シスコ」はどんどん加速して最後強烈に展開してスパークして終了する。
明るく照らされたステージ、そして客席前方も照らされて、やり切った表情の勝井さんに
俺は歓喜の表情で手を挙げて拍手を送る、贈る。
ありがとう、ほんとにありがとう、期待を遥かに凌駕する最高のライブでした。


セトリ
1.SPICA
2.AXETO
3.SUKHNA
4.ARCA
5.SAI
6.SINO DUB
7.CISCO


最後までメンバーを見送って、ほとんど呆然とした感じで帰った気がする。
「シスコやったよ」「ああ、良かったな」そう1人でぶつぶつ呟きながら。
ナンバガやヌーが同時間帯にライブをしていたおかげで逆に配信でロボを見てた
人も多かったようでついったに溢れる感想の評価も上々だった。
でもね、これはほんとにごめんね、敢えて言わせて欲しい。
絶対にあの現場が一番最高だった。
完全にロボとヘヴンと音楽に一体化したような時間だった。
もう一度、勝井さんとロボのみなさん、心の底からありがとう。