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2020ライブベスト10

今年はライブ数167、のべでみたアーティストが353、重複を除くと210でした。
去年の半分強です。
4,5月がゼロ、その前後も世界的災厄により数が減ったことを考えると妥当、かな。


1.10/23 ROVO@得三
今年半ば緊急事態後、比較的早くからライブを再開した勝井さんとロボ。
どれもが魂のこもったライブでしたがその中でも名古屋得三はヤバかった。
新作曲から静かに始まって一部最後に大きく羽ばたく「火の鳥」、
後半は新作曲連発後に大曲「エクリプス」投入、
最後は圧倒的カタルシス、ここで神曲となった「アルカ」。
アンコールは新しい時代に進む意思を込め、穏やかに強く「サイ」で締め。
完璧なライブ、全てが素晴らしかった。


2.1/28 PHA&イリーガルズ@リキッド
延期となり待ちに待ち焦がれたフィルのパンテラ
アボット兄弟がいなくても、フィルの動きが重くなっても、
やはりパンテラは偉大であった。
19年ぶりのリスペクトウォーク、気持ちはティーンエイジャーに戻ってた。


3.12/26 サカサマ@WWX
大作アルバムのリリイベで急遽発表された年末のサカサマ4周年ワンマン。
実質今が一番充実していると確信できる絶好調の2人と、更に厚みを増した楽曲の多様性。
復活を遂げた大名曲「終わりから」と共に、これからまた新しく、
ここねんとみずほの2人の世界が新たに始まることを願う。


4.9/26 ジャッカ@FATE
悩みながら今年もっとも積極的にライブをし続けたジャッカ。
この日の2部にはオンラインでの開催となったグラッドラストパーティのセトリを投入。
みる自ら神セトリと言っていたぐらい、みなぎる気合、10人ぐらいの客とステージの2人で
今年最高の爆発と感動を作り上げた。


5.1/30 ニューマスターサウンド@クアトロ
2時間ぶっつづけ、いつの間にか引き込まれていく銀河系ファンク。
好きに酒飲んでふらふら踊ってとにかく楽しかった。
この時はまだフジで3時間こいつらみるんだって思ってたな。


6.6/24 渋さ&マダムギター@ストーミーマンデー
非常事態宣言明け、ピリピリした緊張感の中で再開されたライブ。
そこにはいつもと変わらない不破さんの笑顔と渋さの音楽があった。
初めて目の前で観たマダムギターの奥深さにも敬服。


7.1/15 パスカルズ@スターパインズ
1部終盤からの観賞にも関わらずすぐにがっしり心をつかまれる温かく懐かしい音。
その中に遊び心も、実は穏やかでも強い意志もある音楽。
もっとたくさん見ておくべきだった、そういう言っても仕方のないことを思ってしまう。
4月にメンバーの三木さんが急逝されました。


8.12/2 LITE@DUO
頭脳派らしく早くからオンライン中心のライブの動きを進めていたライト。
リアルなライブは今年4回目、冷静ながら現場ならではの観客との相互反応が
また素晴らしいライブを作ったと思う。
「声なくても伝わってるから」ってのは嬉しい言葉。
そんなこと言ってくれなくてもこっちも見てればわかるけどね。


9.2/1 氷川きよし@中野サンプラザ
演歌界のプリンスがエンターテイメントの怪物となった今、ついに鑑賞かないました。
圧倒的な歌の旨さ、表現力、深いけれど重すぎない軽み、すごいという言葉
意外に出てこなかった。


10.12/23 日フィル@みなとみらいホール
集団で集まることが否とされる世界で開催が危ぶまれた恒例の年末第九。
今年は一席毎に間をとった半分規模のマスクした合唱団、そして、観客の入りは
ホールの2,3割。
こんな中でもコンサートを開催する、第九を歌う、それが観れることのありがたみが
何よりも心に沁みました。
いつもより圧倒力のない、時に演奏ミスもあった寂しい入りのコンサート、
こんな年があってそこに居れたことを感謝したい。


その他良かったライブ。
例年に比べて少な目なのは、特別感あるライブや来日が少なくてこの状況でも
工夫してライブを続ける選択をしているグループを繰り返して見に行って
いたことが大きいと思います。
正直、代わり映えしないなあってイベントもあったのは事実。
1/24 LITE@NEPO
2/6 春ねむり@Fロフト
2/7 とりかご@リキッド
2/13 Men I Trust@EAST
2/29 メルトバナナ@アースダム
3/11 アンクルアシッド@クアトロ
6/28 ジャッカ@FATE
7/11 ROVO@ライブフォレスト
9/11 ROVO@サムズアップ
11/13 ぜわす@エイジア
11/16 RAY@エイジア
12/14 眉村ちあき@武道館
12/29 NELN@サムライ


見た回数ランキング
1.JaccaPoP 19
2.NELN 14
3.SAKA-SAMA 13
4.963 11
5.エレファンク庭 9


アイドルとのイベントが多いとは言え、アイドルじゃない10年選手ベテランアーティストを
ここまで見ることになるとは思わなかった。
当初想定もしなかったジャッカの1位、今年は皆勤ではないけど-3ぐらいじゃないか。
来年も1回1回のライブを大事に観て行きたい。
2位は春先デビュー、ライブは8月末からのアイドル第7世代ねるん、
俺は9月末から見始めてのこの数字。
来年どこまで俺の興味が持つのか、ほんとの力が試されるってなんか俺が偉そうだな。
3位サカサマ、ライブ再開後もソロや別名義ライブがあってグループとしての活動が
少なくなりがちだったのに更にたまのイベント日程も俺の予定と合わなかったりで
ジャッカどころかねるんにも及ばなかったという、残念な数字。
今素晴らしい状態なのでみずほがいる間に来年はしっかり追っていくつもり。
あと4,5位はなんとなくライブやってたから的なのの積み重ね、というと悪いけど(笑)
アイドル以外では、というのが今年は1位になってしまったんですが、
他は7位日フィル(7回)と11位ロボ(5回)でした、こちらは今年も引き続きしっかり観に行くつもり。
で、実は、なんですが、ぶっちぎりの本当の1位はなんだと思います?
47回、チケットを買ってたのに中止、延期、その他の理由で行けなかったライブなんです。
こんな年は本当もう今年限りにしたい。


行ったハコランキング
1.FATE 14
2.WWW 8
3.CIRCUS Tokyo 7
4.La.mama 6
4.LOFT 6
4.O-NEST 6
4.サントリーホール 大ホール 6


ジャッカのイベントのおかげで回数を積み上げてFATEがそれまでの通算1回から
いきなりのトップ。
後も非常事態宣言後に感染症対策を早くにしっかりやってコンスタントに
ライブを開催したハコとその関連のアーティストが良く出ていたハコが並びました。
しばらくは適当なハコには行けないし、いい傾向ではあると思います。


配信ライブランキング
結局生のライブには敵わないのだけれど、今年は配信というライブの形態でも
しょうがない状況があり、その中でも素晴らしいものがあったので、ベスト3だけ。


1.9/6 さかな@青年館
2020最大の衝撃、さかな解散。
SS席のチケット代は68K、A席でも15.8Kという値段、ただし限定人数の4時間ライブと
いうことで当然チケットは手に入りませんでした。
ということで仕方なくの配信ライブ、4時間を名曲の数々で彩るさかな史上最高のラストライブ。
本人たちはリラックス、明日からどうする?というふうかになつかが「寝る寝る!」って
言ってたのが印象的でした。
終盤は初めて全員で声を合わせての「ワン、ツー、スリー、フォー」の掛け声から
ライトハウス」、その刹那美しい輝き。
そして、最終日ライブ初披露、終章の象徴となる「untie」、アウトロのステージ上
向かい合った3人、ふうかがちょっと変顔みたいないたずらっぽい顔を2人に向けて
そこでスモークに包まれる。
曲が終わり大量のスモークが消えた後は、、、誰もいなかった。
アンコールなしも当初から告知済み。
現場にいなくて良かったと思った、現場でアレをくらったらもう立ち上がれなかったと思う。


2.5/31 saori@destiny@GLAD
ライブハウスの閉店が相次ぐ中、あのグラッドの閉店情報。
なんとも言えないわだかまり
そこに舞い込んだクロージングパーティの報、ジャッカや周辺のエレポップ勢、
そしてサオリちゃんも出る。
それだけならそうなんだ見るかってぐらいなんだけど、
目を疑うsaori@destinyの文字。
レコライド、ジャッカの想いの詰まったライブ、そして4番目にサオリちゃん登場。
1曲目はsaoriiiii名義での曲、そして名乗った「サオリアットデスティニーです」。
8年間の封印が解け、往年の名曲とえ?っていう迷曲と、ラストは8年前の
いろんな人のいろんな怨念のような想いをすべて吹き飛ばす「I Can't」。
サオリちゃんが嬉しそうで、俺もほんとに嬉しくて、多分関わったみんなにも
いい時間だったと思う。
ほんとに良かった、こんな物語みたいな結末があるんだな。


3.10/24 Ryutist@新潟県立スポーツ公園カナール
大切に着実に、そんな風に運営を進めるリューティストは、早くから有観客での
ライブを中止し今年は配信での活動を進める。
大目標だった地元りゅーとぴあワンマンも中止。
それに代わる目玉として開催された配信限定ライブ。
野外ライブの前半は雨、天候の変化まで演出にしてしまったような美しいライブ。
終わった後にメンバーがみんな泣いていたという、しかも楽しかったって理由で。
活動の自粛さえも悪いことばかりではなかったというのはこれを見ると言えるかもしれない。


あとはちゃんと見てないけど、4/5シンクロニシティのオープニングを務めた渋さ。
本来客が入るフロア全体にソーシャルディスタンスで演奏者を配置して、
こんな中でも負けないという祝祭を画面越しに見せつけて感動的だった。


今年はフジロックが延期、生きる活力さえ失いそうな中で音楽がやっぱり
いつでも必要なんだということはとても良くわかった。
先はまだまだ見えないけれど俺がライブを観てないと耐えられないのと同じように、
音楽で表現していないと生きてられない困ったアーティスト達を幸いにもたくさん知っている。
彼らと一緒に来年も音楽を楽しんでいきたい。