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ウィーンフィル@サントリーホール

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
特別追加公演 ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020
@赤坂サントリーホール 大ホール


ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ワレリー・ゲルギエフ


プログラム
1.ドビュッシー:『牧神の午後への前奏曲
2.ドビュッシー交響詩『海』~3つの交響的スケッチ~
休憩
3.ストラヴィンスキーバレエ音楽火の鳥』(全曲、1910年版)
E1.シュトラウス2世 : 皇帝円舞曲


10年ぶり、こんなご時世、強引にというか勿論いろいろ気を使ってだと思うけど
100人規模の管弦楽団の来日、コンサートホールと宿泊所以外観光などはしない
という可哀想な条件で来てもらったおかげで本来空き日だったこの日が
追加公演として決定、チケットも余っていたのであまり値段考えず取得しました。
S席39K、2階ですがとても見やすい、あと周りに人がいない絶好席でした。
売れ残った俺の周り以外は平日なのにかなり盛況。
学生とか若い奴らもいたけど、いったいどんな金持ちの子供なんだろう。


前プロはドビュッシーを2曲。
既にこの段階でもステージはかなり椅子でびっしり。
そのうち8割ぐらいに演奏者がついてまずは「牧神」、
象徴となるフルートから次第に思ったよりも重厚になっていく演奏。
2曲目は「海」、後方の管楽器隊がさらに増員、打楽器隊も複数に、そしてハープも2人に。
鉄筋も見づらいところにいました。
荒れた強い波を表すような打楽器連打に管楽器の強い音、
3楽章は弦楽器もガシガシ弾くパートで豪快に締まりました。
思ったけどオケの人のそれぞれの音がでかいんだな、たぶん管楽器だけでなく
弦楽器も1人1人が日本人より音がでかい気がする。
繊細さを持ったままでかいから圧倒的なのかもしれない。


ちなみに、イメージに残っていた巨漢体型の人はほぼおらずみなさんなかなかスタイル良い。
そして女性奏者は100人弱のうち1割ぐらいかってとこ。
ここはまだ保守的な伝統が残ってるんでしょう、最近入ったと思われる
比較的若い感じの女性しかいません。


休憩後に本日のメインプログラム「火の鳥」、もちろん1910年版全曲、こうでないと。
ウケたのがまだステージに楽器のスペースが追加。
ハープまだ増えたよ、3台やで必要なのかと。
もうステージはほぼ余裕スペースなしです。
楽曲自体の途中のだれるとこも含め火の鳥はやはりさすがに良いです。
最後の凱旋のとこが本当にたまらなく素晴らしい。
ここまできてやっと後方のトライアングル担当のおじさん2名が出番という、
あれなら俺でもできるのでは、むしろやりたい。
圧倒的なフィナーレ、さすがに感動的。
大拍手でカーテンコール4回ぐらいあってからアンコールへ。
「カイザーワルツ」、アンコールにしては長いよね。
ウィンナーワルツというやつだそうで、ウィーンフィルで観れたのはとても良かったのかも。
10年前に観た時よりもしっかり満喫できたと思います。
また10年後に見に行こうかなと思いました。


最後は団員が掃けるまでは残った観衆で拍手。
全員が履けたところに指揮のゲルギエフさんが再登場。
指揮中はあまりアクションのない実務派って感じでしたが、
ここの登場でスタンディングオベーションになりました。