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ROVO@ライブフォレスト

ROVO LIVE FOREST 2020
@多摩あきがわ ライブフォレスト


横浜からなんだかんだ2時間ね。
駅から歩ける範囲なのは助かります。
以前サワソニでいったキャンプ場はバスだったから帰りがたまらん。
会場に早めについたけど検温のせいというよりは単なる手際の問題でだいぶ並び待ち。
会場内はこじんまりしたフィールドオブヘヴンの雰囲気。
焼き鳥やカレー、とうもろこしの屋台と酒も売ってます。
酒は足りなくなって後で買ったけど俺は屋台めし食う気にはなれなかった。
ステージ前方を少し間を空けて広場に等間隔にアウトドアチェアーが置かれる構図。
その後ろの常設の木の椅子のところから鑑賞。
武蔵五日市のコンビニで買った白ワインの瓶を飲みながら待つ。
いい雰囲気、友達がいて話に来たやつとはしゃべったけど、基本俺は1人でいい。
1人が一杯いて音楽があればいい。
主催のなんべーから挨拶があってロボ登場、ライブ開始です。


ROVO
年末ライブ見れなかったから10カ月ぶりとかじゃないのか。
こんなに長い間ロボのライブを観なかったことがこの10年あっただろうか。
野音もフジも無い夏を埋めてくれるこの山の中のロボワンマン。
まだ明るさが残る会場で6人が最初に出し始めた音は、「シノダブ」。
こんなの踊らないとか無理だろ。
っつか俺は最初から立ってたけどな。
会場的には立って踊る客と座ったままの客が半々ぐらい。
こういうところが好きなの、周りに合わせなくていい、好きにすればいい。
そしていろんな形がある、そういう場所、空気が好き。
人数限定のおかげで隣とは間隔があるので大きく踊っても良くて最高、
夕方の森の中にひびく勝井さんのヴァイオリンの響き、そして神のツインドラム、
ピコピコエレクトロキーボードともっさんの狂ったギター。
(仁書いてないけど嫌いなわけではない)
幸せです、とっても、これを求めていた、飢えていた、感動が身体に染み渡る。
2曲目は知らない曲と思ったらもっさんブルース的なギターから印象的なヴァイオリンに
聴き馴染みがあってゆったりミドルテンポに心が入り込んでいく。
だんだん暗くなる空を見て踊る、野音でもフジでも俺はいつもこうして途中空を
みながらロボの音を浴びて踊る、そしてどこかに飛んでいく。
ちっちゃいヘヴン、最高だな、木の雰囲気がする。
そして3曲目、もっさんギターが来たー、「メソポタミア(仮)」じゃー!
うおーってなって記憶飛んでる、マジあんま覚えてないわ。
その後しばらく休憩時間、ステージ前は焚火が炊かれ始めて、その時は
わからんかったけど、2セット目のライブと、特にアンコールでの炎の映え方は
ピカ一だったな、良く思いついたものだ。
1セット目の中盤ぐらいからすでに一部客はステージ前の方に出てきたりしていて
まあある程度はそうなるのは見込んでたと思ったが主催や勝井さん的には
想定外だったみたい。
しかもマスクしてないやつがちょこちょこいて、それはマジやめて欲しい。
この大事な時期原因別でもここにいた人が感染したら今後に響くんだから
十分すぎるぐらいの注意をしてほしい。
って意味では主催も屋台出してる場合じゃないし、出すにしてももう少し
気をつかってるよって感じを表にだしてほしかった。
まあそんなこんなで、あんまり興奮して我を忘れるな、マスクはしてくれという注意。
2部は吉垣さんドラムからの最近良く聞いてた新曲から。
そしてもう一個の新曲「KAMARA」(「Khmara」とややこしいやつ)。
そろそろ暗くなりつつロボの世界に浸って踊る、声を上げる(マスク下)。
結構ないい時間になってからちゃんとドラムセッションはあって、
ああやっぱこのドラムがないとロボじゃないんだよなって改めて。
還暦を超えた吉垣さん、無駄に力任せなドラムではないけれど身体に響くのは
絶対そうだと思うし、去年サムズのアンコール前の岡部さんの息も絶え絶えな
様子を見るにほんとにもう、マジな話あと何回ロボがみれるのかって思う。
そのどれ一つ見逃してはいけない、見逃したくないって思う。
そんなあとラスト何回かと思ってしまう相変わらず世界一素晴らしいツインドラム
セッション、ここからラストにつなぐのは意外な「レオム」でした。
ああ、完全にまたこれ記憶飛んでるな。
ワインは空けたけどそこまで酔ってたわけじゃないのでこれは音楽の力だな。
本当に最高で、この時期だしアンコールとか求めちゃいけないのかなって
気持ちも最初はあったんだけど、やっぱりみたいよアンコール。
しゃべくってる周りの一部の客はみたくないのか?
手拍子ぐらいしろよ、しないなら帰れよ、家で配信オンライン飲みやっとけよ。
しばらくして勝井さん登場。
「こんな音楽をやっといてなんだけどさ、落ち着こうよ」ってタメ語で説教とも
いえるようなMC。
「今までと同じではいけないんだ、コロナの時代どうやって生きていくか
人間力が試されるんだ」そんなようなことを一人一人に語り掛けるように喋る。
「個人のクオリティを上げていかなくちゃいけないんだ」。
「昔には戻れないんだよ」。
ありがとう、勝井さん、ほんとにその通り、そうやって言ってくれて良かった。
あれは配信にも入ったのかな。
もしマスクもせずに勝手に前に出て踊ってる連中が映っていていてそれが
世界に届いているのなら、合わせてこの勝井さんの言葉があったことが救い。
そして始めた曲は、多分本当の新曲。
「メロディア」とかそういう穏やか系の曲、祈るような、祈るといば
「Liege」はそうだったけど、もう少し意味合いの違う、今後の世界を生きることの決意、
奇しくもさっき説教のように伝えずにいられなかったそんなことをそのまま曲に
したような気がしました。
音楽に答えはないけど受け取った俺がそう感じたのでそれが一つの答えとも言える。
勝井さんが届けてくれた気持ちと増幅して涙が流れた。
きれいなゆったりとした4ビート、涙はそのままにして音に合わせて揺れていた。
素晴らしい最後、そして素晴らしいライブでした。


ロボは近々アルバムを出すらしい、今のロボらしいものになったということで
いつもそうだけど今回もとても楽しみにしています。
願わくば、そのツアー的なライブに行きたい。
あとはこの会場に絶対ゴミを残さないようにというお願いもありました。
今まで言ったことなかったけど、と前置きして、野音ではゴミの始末に
毎年十万とか払ってるらしい、まあそうだよね。
次、いつみれるんだろう。
八ヶ岳、行くしかないのかな。


セットリスト
1.SINO+ DUB
2.MIR
3.山本メソポタミア(仮)
休憩
4.AXETO
5.KAMARA
6.Woof Session
7.REOM
E1.新曲


今日だけは晴れて欲しい、そう思って行った梅雨時期の野外ライブ。
野音とフジの代わりだから、降らないって思ってはいた。
そしてほんとに最高の気候状態でのライブだった。
終わって、一番早い電車にのるため走って駅に向かったら、そこで雨が降ってきた。
これはロボのライブの神様がいるって言っても言い過ぎじゃないかな、なんて
思ってしまうぐらいの良くできたお話。