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日フィル@サントリーホール

日本フィルハーモニー交響楽団 第714回東京定期演奏会<秋季>
@赤坂サントリーホール 大ホール


・日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:ピエタリ・インキネン[首席指揮者]
ピアノ:アレクセイ・ヴォロディン


プログラム
1.ドヴォルジャーク :
2.ベートーヴェン : ピアノ協奏曲第4番
休憩
3.ベートーヴェン : 交響曲 第3番 《英雄》


佐倉からの戻り、出遅れてバス渋滞からの電車タイミングも悪く結局2000前到着。
前半のピアノ協奏曲後のソリストアンコールでホールに入れますよと声をかけて
もらったんだけどトイレと酒を優先。
今日も山崎ロック800円。
で、後半開始前に中入りました、今日は1階席の後方端のA席。
オケ後方は見辛い、やっぱ2階席だな。
今日からティクルスの新シリーズ初回というのに入りは悪くて6割ぐらい、うーむ。
コンマスは9月から新任の田野倉、彼は落ち着いた感じなのに演奏は身体を大きく揺らす
ダイナミックな動きをするのね。
あとオケの配置が変、チェロとバスが下手、ホルンペットが上手後方っていう形。
ジャーマンスタイル、対向配置というらしい、インキネンの意図、なんだろうな。
で、久しぶりに鑑賞する英雄開始。
序盤のキャッチーなフレーズ、インキネンが颯爽と指揮するの似合う。
でもやっぱ俺そんな得意じゃいのねこの曲、途中でじんわり眠く。
ってなってたところ2楽章中盤。
静かなパートでガタン、っていう異音。
俺の位置からだとすぐにはわかんなくて、ホルンの奏者あたりで譜面台を倒しちゃった
のかな、って思ってた、急いで直していたし。
その間も演奏は進行、そしてしばらく、また同じような異音。
今度は場所が大体わかってたので視線をやるとホルンの場所にいた女性が椅子から
落ちている。
今度はさっと舞台裏からも人が来て運び出されて行きました。
それでも演奏は進行、ホルンは3人居たし、2人でもまあやれるのかな、って思ってたら
3楽章の前のブレイクでおじさんが登場して空いた席へ。
で、この後がホルンの見せ場パートだったのね。
心なしかホール全体が固い緊張感に包まれてました。
そういうのがあったおかげで見る方としては終盤から俄然締まった感あり。
動ぜず変わらず優雅に大きく滑らかに指揮するインキネンに導かれティクルス初回メインは
ちょっとふわっとしかし鮮やかに終了しまいた。
今日のカーテンコールは5回、疲れた笑
途中インキネンが各パートを称えるところ、まずホルンから。
代わったおじさんには少し大きめの拍手でした。


その後アフタートーク、残ったのは元の客の半分ぐらいかな。
その前にホルン奏者の女性の意識が戻ったというお知らせでした。
トーク自体は筋書きありなのかな、っていう感じでしたが、ティクルスの想いとか
バイロイトに決まった話、意気込みなど聞けて良かったです。


今回のアクシデントでいろいろ思った。
こんなこともあり得ないわけじゃない、それ自体は良い。
でも倒れた奏者がイップス的なことにならなければ、って思う。
そして、今日途中から出てきたおじさんのように、代奏者として待機している人ってのが
他のパートにもいたりするんだろうかっていう疑問と、彼らがいつもどんな気持ちで
待っているんだろうかっていう少し悲しい気持ち。
今日おじさんは出られたけど、それって本来いい出来事ではないし、
とっても難しいことだな、って思った。
そしてそんな中で俺はいつも気楽に音楽を楽しませてもらっているのだなと
ありがたく改めて思いました。