2019 はてなダイアリーから移行しました

渋さ@西部講堂

渋さ知らズオーケストラ〜天幕講堂渋さ西部大祭〜
@京都大学西部講堂


ひっさびさ西部講堂
受付は早くからやってたのでペロちゃんとバナナの人、そして関根さんが
応対してくれるところで手にハンコをもらって中に入ってみる。
そうだ空調ないから暑いんでした笑
まだ時間はあるし、そもそも不破さんが外で煙草吸ってだべってるので
始まるまでは酒飲んだりラーメン食ったりトイレ行ったりしてました。


渋さ知らズオーケストラ
開演は1810ぐらい、入りは全然余裕あるけどもそれでも丁度良い感じで
フロア前方後方に人がばらけていい感じだったんじゃないかな。
「ライオン」始まりで次の「犬姫」の歌に入るまでで40分という1時間半ぐらいで
終わるライブを想像していた俺を脅かすような濃厚なライブ。
ソロ回しの各人に与えられる時間がとても長い。
それがまたとてもいいんだ、こないだの渋大祭に比べてメンバーも全然少ないから
(っつっても演奏者だけで15人ぐらいはいる)必然的にソロ長くやれるのね。
最近目立ってる片側剃り上げ長髪ギター、今日もじんわりと弾き始めだんだん
乗ってきて舞踏の人と絡みながらの情熱溢れるソロへ、素晴らしい。
なんかもうそういうところで序盤から胸が熱くなってしまって、ああいいな
生きてるな感動しているなっていう気持ち胸が一杯。
ちな、「犬姫」の歌のところ、今日も不破さんが下手な歌を歌ってました、
ものすごく下手さが味わい深い、こうでなくちゃいかん、というような。
当然煙草を持って、それが絵になる。
2曲で1時間弱経過、1900ぐらいに「股旅」に演奏が変わりここで渡部さん登場。
京大西部講堂はホームだ、あれから来てないけど、とか、ここの客は最高だ、
言うのはただだとか、いつになく上げては落とす系のMC絶好調でしたな。
ライブ中の音が一旦やんで途中風煉ダンス?のコントというか寸劇コーナーに。
くだらんなあーって笑ってみてたんだが、気持ち悪い化粧とお下げの女装をした
おっさん女子高生とこっちは女性が男装したのかな、その男子高生が修学旅行で
京都に、という設定。
なんとかいう人に率いられて京大西部講堂の主に会うという設定で、
ここの口上が良かった。
芸術の不自由が問題となる今のこの世の中に、「自由と音楽を届けに来た!」
うまい、京大の自由と、渋さの音楽のカオスな自由、この不自由な世の中にあって
自主独立の道を行く俺たちがこの自由の象徴の場所に集まったんだという爽快さ。
ちょっと舐めてたせいもあって余計感動しちゃった。
そして「火男」のイントロへ。
イントロの間に谷さんのトランペットソロ。
これを長い時間、ずっとイントロが繰り返される、あああああああ、最高。
ずっともっとイントロを繰り返せばいいんだ、でも疲れたーってところ
スパークしてAメロへ走り出す。
で、思ったんですがペロちゃんの振り真似してる客俺とカミさんともう1人かよ。
世代が変わったのかな、後は昔から来てる人で振りとかしない人なのか。
まあいいや、そうして「火男」爆発してわっほいわっほいしてたらまた
「股旅」に戻ってくるっていうなんとも一筋縄でないニクイ展開でした。
いやー楽しいなあ渋さだなあ。
そして渡部さんタイム、久しぶりの「フィッシャーマン」。
そして、「久しぶりにアレをやろうと思う」ってもしかしてそれは、
「エンヤトットエンヤトット」やったーやりたかったよー。
(久しぶりって言いつつ渋大祭の鉄割でやってるのはちらっと見たけど)
で、客席にもやらせるじゃん、一回目から俺ら引っ張ってエンヤトット返したさ。
そしたら渡部さんニヤリ「すげえ。もしかして京大生?」って広がる笑い。
でもでも聞いて聞いて、俺ほんとに京大生だったんだよ。
てなとこからロシア民謡カバー「一週間」、トゥラトゥララトゥララトゥララー。
ここでファンテイルと片側長髪とのギター対決ありました、見どころ。
後は知らない曲があったり、トランペットソロで不破さんがいなくてすごい長い
時間のソロになったり金色の東洋が現れて、渾身のパフォーマンスだったり。
終盤は関根さんの「ひこうき」から最後「本工」っていう流れでした。
そんなに昔の俺らみたいにバカな騒ぎ方するやつはライブ中基本いなくて、
でも最後の「本工」だけはめちゃくちゃ盛り上がった。
若いやつで前に突っ込んでくるのもいたし、ずっと微動だにせずにいた横の男性が
途中から急に片手を不自然に上げ出して、最後までずっとそのままだった。
なんか感極まったみたいでそういうのもとっても良かった。
後方席は車椅子用のエリアがあってそこに子供がいて、サックスの人がそこまで
突っ込んでいったり、最後は渡部さんもそこでパフォーマンスしたり、
みんながこの瞬間をそれぞれのやり方で共有しているという奇跡的な状況。
ライブは大合唱の「本工」のあといつも通り「仙頭」「すてちき」で終了。
管楽器隊はステージからフロアを吹きながら出て行って外でもしばらく
演奏していました。
ステージでは不破さんが良く聞こえない声で挨拶をして退場。
不破さんありがとう、大好きだよ。
そして恒例渡部さんとダンサーズが右左正面に一緒にお辞儀して終了でした。
本当に来て良かった、素晴らしいライブでした。
渋さ昔よく行ってた時いつも思っていたのと同じぐらい、それを超えるような
圧倒的な満足感、生きている実感でした。
2時間半疲れたけどものすごく充実した時間だった。
渋さベスト、あの天竜川天幕に匹敵するような。