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FRF2019 前夜祭@苗場スキー場

FUJI ROCK FESTIVAL 2019 前夜祭
@苗場スキー場


急ぐことないしのんびり出るつもりで朝から飲んでたら朝寝しちゃって
結局昼前に出発。
暑い中荷物を引きずって越後湯沢へ。
大量のお土産を先に買ってラーメン食ってさあ苗場へ、というところ、
今年はタクシーがいなくて30分ぐらい待ちました。
なんかバスはバスでエライ行列だったらしく、噂の人の多さが現実と
なっている予感。
まあでも遅れたおかげで途中の豪雨には合わずすんだ。
キャンパー大変だったみたいね、最初ってか始まる前からお疲れさん。


今年の宿はもう何度も来てるので勝手はわかってるんだが、
6人泊まるにはいろいろ中の工夫をしなきゃならず、でかい椅子机を廊下へ
出したり、押し入れに座椅子をしまったり、人数分寝れる配置で
布団一式を固めておいてコンセントなどの配線を考えて、
まあこれで一応気持ちよく泊まってもらえるだろうというところで一息。
様子見がてら入場エリアに向かって行ったら偶然友達とあったので
結局しばらく飲んでました。


そんなこんながあっての前夜祭。
とにかく人が多過ぎで遅れたせいもあって苗場音頭できず。
ちょっと人入れ過ぎだな、今日はフリーだからどうしようもないけど。
入場規制とかされても萎えるし、難しいところ。
って今年が特別なだけかな。
仕事で遅れて来るといってた同泊者に部屋のカギを渡すべく
時間に合わせてバス降り場へ迎えにいくところがちょうど20時の花火。
それはそれでとてもきれいだった、今年も前夜祭の花火がどこより
一番最高だった。
バスから降りた人達が、わーって言いながら向かう姿とかも良かった。
案内のバイトの人が「会場へは花火のほうへ向かってください」って
拡声器で言うのも良かった。
そして同泊者はちょうどバスが苗場に入ったころに花火が上がったらしく
感動していた。
いいね、無言のバスの中にぱっと花火の光、みんなそれで気持ちが繋がる。
4日間の期待が一杯に弾ける。
ほんと、なんか良かったです。


ってなわけで今年は最初のまめさんセットを観れず。
そういうこともありますよ。
最初の苗場メシとなった1000円牛丼もイマイチ。
そういうこともありますよ。


・Red Hot Chilli Pipers
発表以来大きく話題になったレッチリことチリパイパーズ。
バグパイプバンドで面白そうだけど、ちょっと話題先行し過ぎな
とこあってまあちょっと見れたらと思ってたが、これは当然前夜祭よね。
予想通り前夜祭最初のバンド、パンパンのレッドに響き渡る最初の
曲はなんとなんと、アヴィーチーかよ。
なんでやねん、っていう、さらに「スモークオンザウォーター」、
「サンダーストラック」とおっさんへもアピール。
バグパイプ何本か、音はいいんだがちょっとポピュラーに寄り過ぎ。
客にジャンプさせたりするのやってたけどそいうのあんま合わない気がするし、
最後がクイーンとかやりすぎ。
これは俺はあんまりだった。


・DJ MAMEZUKA
で、観衆的には大受けで終わったレッチリのあと、まめさん颯爽と
2回目DJ、ここで来たのが「バイザウェイ」、レッチリの後にレッチリ来た!
そして最初から大合唱となる感動。
レッドのテントの上の方にこだまする合唱の声。
まめさんしてやったりだったろうな、一気に気分よくなった最高かよ。
ここからトムヨーク、はまあいいとして何故か「レズ」やったー。
そしてさらになんとかDJヒアウィゴーまでキター。
もはやわっほいわっほですよ。
まめさん史上に残る素晴らしいセット。
最高過ぎて今年のフジの最高もここで約束されました。


ありがたいことに友達が連絡くれて、みんなで飲んでるからって誘って
くれたんだけど、ほんとにちょうどヒアウィゴー中で、申し訳ないけど
ライブを取りました。
おかげでこの後もほんとに会場では誰とも話さない芸。


・ReN
弾き語りの人、レッド内空きもあったので中ほどまで行ってみてたら
豪雨になって外大変でした。
なんつかあんまフジっぽくなく、それでも女性ファンが結構いて
有名な人なのかな、って思ってた。
ら、なんと長渕つよしの息子さんですのね。
想像だけど、ファンクラブとかそういうところで極秘に出演情報が
あってそれでファンが来てたんだろうなと思いました。
そうでないとああはならない。
にしてもこのために良く来るよね。
(いや、全然余裕でありだと思います。ベトナムとかに比べりゃ)


・DJ MAMEZUKA
一応前の演者からインスピレーション的な何かを受け継いだのか、
知らんけど、ってかそれは適当に書いてるだけですが、
次のまめさんセットはオールディーズ映画みたいなのから。
オールディーズ、フィーバー。
途中「海行かば~」でおっと思ったが、前夜祭客には全く受けず。
5人ぐらいしかいやさっさやってなかったのでは。
完全に外しました、さっきのレッチリとこれでおあいこですねまめさん。
嘘ですよ。
で、次も中川の曲だったのかな、で、一応流れには阿るまめさん
「乾杯」やりますか、まあさすがに超メジャー反応ありますわね。
果たして会場のどれだけの人が前の演者との関係を意識していたのか
知りませんが。
最後にきよしろーの税金の曲。
いいぞまめさん、外したって気にするな。


・Circus Abyssinia
なんかここしばらく前夜祭でこういうサーカス的なのを出すのが
恒例化してますよね。
ってことでサーカス枠。
子供出したり怖かったり気持ち悪かったりがないやつで純粋に
おもしろかったので良かった。


・DJ MAMEZUKA
渋いギターインストから開始。
知らないサイケ、ミドルテンポが気持ち良い。
これは誰か出演者の曲かな。
そして多分ケミカル新譜、ラテン系へ行って同じ系女性ボーカル曲。
ボーカル曲を含めワールドミュージック寄りのセットでした。


・亜無亜危異
時代錯誤パンク、これの良さはマジでわからん。
リンダリンダの最初とかもやってたけど、飯食いに出ました。


毎年恒例五平餅(つっても前夜祭でしか食わない)を今年も食って
ガンバンへ。
こちらは普通にテクノで良かった。


・DJ MAMEZUKA
さあラストセット。
キヨシローの「ジャンプ」から。
これは毎年かけていいです、かけてください。
そして「スターギター」。
エルレだったのかな、ボーイズドントクライ。
で、アンコール、いきなり「パワトゥザピーポー」。
まあしゃーないっつか、無難に納めましたね、今年も明日からフジ
楽しもう、って思っていたらDJ台の後ろにしゃがんで手だけ挙げて
客にダブルアンコールを煽るまめさん。
自分からやりたがるか、って思いながらなんかまめさんめっちゃ笑顔でさ。
俺も楽しくなっちゃって何やんだ、っつって拍手した。
で、ね、きました、「虹」。
イントロ始まって一部からわーってなりだすフロア。
メインフレーズになり後方から突っ込んでくる客。
俺さ、そこまで電気も知らないし「虹」に思い入れがあるわけでは
ないのだけど、いろいろ悶着のあった末の卓球の話とかで「虹」の
話を読んだりしてて、やっぱいいんだよね、曲もまつわるエピソードも。
きれいな繊細なエレクトロダンスミュージック(EDMじゃないよ)、
そして少し冷たくて優しい歌声。
ふだん狂った毒を吐いてばかりいる卓球の透明な成分を抽出したような。
感動するでしょ。
そうだったな、今年の裏テーマは瀧逮捕による電気の出演取り消し、
それにまつわる音楽規制の一件。
簡単には言葉にできないなんやかんやに一瞬で答えが出る、
ここにあるのはあまりにも最高な「虹」。
終わって興奮してまめさんに「最高」って叫んだと思う。
そして、レッドの横からオアシスに出たら岩盤からも「虹」。
今年は何回の「虹」を体感できるんだろう。


DJの想いはわからないけど、きっとまめさんは何かを思ってかけている。
曲をつないでいる。
それが伝わることはとても難しかったりするけど、それでも確かに
繋がることがあって、その瞬間に俺たちは泣いたり笑ったりするんだ。
音楽は、フジロックは素晴らしい。
最高の前夜祭でした。