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日フィル@サントリーホール

コバケン・ワールド Vol.21
@赤坂サントリーホール 大ホール


・日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー


プログラム
1.ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
E1.J.S.バッハ:ヴァイオリンソナタ第3番より 《ラルゴ》
2.ストラヴィンスキーバレエ音楽春の祭典
E2.ビゼー:「アルルの女」第2組曲より 《ファランドール


13時に溜池でカミさんと待ち合わせ昼迷った末金子はんのすけに並んだんだけど
お陰で少しだけ開演に間に合わず。
(金子はんのすけのてんぷら定食店の赤坂版ですが、うーん、いまいちだった)
第1楽章が長く20分外のディスプレイでの観賞から。
ハルサイからでもいいかー、なんて考えもありつつ2楽章から立ち見でホール観賞
したんですが、いやほんと入って見て良かった。
穏やかな中に崇高に響くホルン、ファゴット、叙情的なバイオリン演奏との絶妙な
絡みとか、これがロマン派かーっていうようなとろけるような楽曲。
いやー素晴らしかった。
アンコールなー、バッハいくかー、そこいくかーってのはまあご愛嬌。
そしてハルサイ。
ステージがびっしり演奏者の椅子で埋まるの見るだけで壮観。
颯爽と出てくるコバケンさんが軽快に複雑な楽曲を導いていく。
んだが、いつも中盤のちょっとしたとこが眠くなるポイントだなこれ。
というところもありつつ終盤に向け謎のリズムの応酬とか頭おかしいだろお前って
いう展開がすごい、天才、よくこんなの演奏できるなーっていう。
誇らしげに演奏を終えたコバケンさん、今回も全演奏者を拍手で称えいつもの
最後のお話、ハルサイの初演は大変だったという話からアンコールを迷った話。
明日の3.11に向けて、敢えて、被災者の方達にも明るい気持ちになってもらえる
ような曲を、こんだけの演奏者できるだけみんなで出来る曲を(チューバとか
出番ないらしいですが、カミさん談)ってことで「ファランドール」。
コバケンさんと演奏者の想いが一つになったような心の伝わる演奏、
コバケンさんは終盤、指揮する手を大きく客席側へ、その上の方へ、
きっと多分遠くまで届けるような気持ちで。
ちょっともうアンコール演奏始まってから溢れ出す気持ちに心が一杯になって
しまって涙がぼろぼろっとなりました。
喝采スタンディングオベーションで良かったのではないか、
そう思うぐらい、感動。
今年今のところベスト1のライブになったよ。