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日フィル@サントリーホール

日本フィルハーモニー交響楽団 第707回東京定期演奏会
@赤坂サントリーホール 大ホール


・日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]
チェロ:堤剛


プログラム
1.シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
2.チャイコフスキー交響曲第3番 ニ長調 op.29《ポーランド


サポーターズクラブ特典の招待券で2回目のコンサート。
1階真ん中7列目という位置で弦楽隊の前方の人達は表情まで
しっかりと見えます。
コンマス今日は木野さん、思ってたより顔の皺とか年輪重ねてて
もう少し若いかと思ってたんですが、もう大ベテランなんすね。
そしてそのお隣に美しい女性ヴァイオリニスト。
たまに見せる作り笑顔が素敵過ぎて今日は多くの時間を彼女に
惹かれてしまって。。。


はい、チェロ協奏曲。
堤さん77歳、完全におじいさんですがチェロと一体化してるような演奏。
目をつぶって大きく弓を振りかぶって柔らかくしなやかな音を作る。
シューマンの話を聞いているかのような雰囲気でした。
ちょっと感動的、少し寝そうだったけど。
長いと思ったら25分あったのね、大変お疲れ様です。
カーテンコール3回やったけどアンコールはなし。


休憩後チャイコ。
やっぱ管楽器隊とかティンパニが見えないってのは残念だな。
低音が静かにこだまする前奏からキャッチーな主題が始まる第1楽章、
すっとはいっていけるんだけど、逆にすっと睡魔が。
逆に静かな第3楽章ではっというか、ほーっていう。
小気味良いテンポの方が睡眠には向いているのかも。
5楽章で45分は丁度いいサイズ、ラストはしっかり交響曲っぽい盛り上がりで終了。
客入りは良くなかったんですが、すぐ後ろの席あたりから2,3のブラボーが
起こってました。


アンコールはなくて最後にコバケンさんのお言葉。
「馴染みの薄い曲だったかもしれませんが、楽団員の奏でる音の香り、音の輝きを
感じていただけたのではないかと思います」
音の香り、音の輝き、そんな風に自分が指揮する楽団員の演奏を捉えている、
それを届けているという気持ちの尊さ。
前の弦楽隊のリーダー達は勿論、管楽器隊から最後方のティンパニ奏者のところ
まで握手しにいって立たせて観客に拍手を促して、ほんとは全員にやりたいん
だろうなって思った。
かなり間近でコバケンさんを初めてみたと思うんだけど、ほんとに皺くちゃ
のおじいちゃんなのね。
指揮中のきっと気合の入った顔が演奏後にくしゃっとした笑顔になるの好き。