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春ねむり@シェルター

春ねむりpresents『ねむりりぱ! vol.3』
@下北沢シェルター


15分前ぐらいに到着、この時点では100入ってないような。


MASS OF THE FERMENTING DREGS
8年ぶりに見るマスドレから。
まず2曲やってMCでまりことの話。
春ねむがフロアにやってきて丁度俺のすぐ前でしばらくライブみてた。
なつこんのMCで「発売おめでとうございます」にフロアからステージに
向かって大きい声で返すでもなく普通にありがとうございます。って言ってた。
その後の3曲目、曲わからんけど良かった。
なつこん、ふっくらして、童顔が歳食ってふっくらするとこうなるのか
って感じだけどその分のエモさ、ある気がする、とてもいい。
ラストのインスト曲、ギターの奴としばらく弾きながら向かい合ってた
と思ったらどっかnタイミングで互いに頭を下げてなつこんはギターの
肩に頭をつけて演奏、熱いな、すげーいい演出だ。
念願のフジロック以降迷走を続けた(ようにみえていた)マスドレ
いろんな想いをひっくるめてのこの名義でのこの体制での再開。
飾らない自分をそのまま表現するなつこんにシンパシーが沸いたライブでした。
あとやっぱ女性アーティストが裸足でやるのはいいな。


・羊文学
春ねむのサークルの後輩もえかさん率いる羊文学2番手。
さっきのなつこんと違っておしゃれ女子大生、ちょっと近寄りがたいぐらいに
少しだけエキセントリックさも散りばめて、やってるのはシューゲイザー(もどき)。
狙いがあざとくて昔なら遠ざけてる系だけど歳くったせいかこういうのも
若いっていいなって思えるようになったのは良かったかも。
MCもいちいち鼻につくんですが「手拍子がが私のチューニングを急かしている」
ってのはちょとおもしろかった。
3曲目にやった「ステップ」って曲がいいですね。
その曲だったか忘れたけどマイナーコードのギター音の使い方とか、
拍子に一つあまるぐらいの3音の使い方とか、センスあるなあって思います。
あとは声も個性的というほど特徴はないが魅力ある。
関係者と変なおっさんが一杯なのがどうかいうのはありつつ
リリースが近いってのもあるしもう少しチェックは続けてみる。


ちなみに春ねむりは春ねむりになる前行方不明ってバンドにいたと
MCで言ってました。
探したらそれなりに有名だった(キーボード担当)、ちなみに君島悠奈というの
が本名だそうで。


・春ねむり
あいかわらずみかけはぬぼーってしてるんですが気合は満タン。
始まって2曲目いのちになって、叫びにつられて思わずコール。
いきなり泣いてしまったと言ってた。
機材トラブルがあった間にまりこの話。
後藤さんのファンは曲を提供した相手のライブに来てくれる、すごい、
に対して後方PA席より「せやろっ!」、まりこさんお元気そうでした。
MCは自虐的な笑いをとったり難しくアツく語ったり上げ下げ激しい、
そして曲中はかならずどこかで悲痛な叫びのようなとこが現われる。
「ロックンロール」前、客に切れるねむり。
「あなた達は、今日ここに本気を見に来たんですよね!」
結局3回やり直しさせられた笑
「ごとうさんに本気のロックンロールをみせて泣かせたいんです」だそうで
まあ気合はひりひりするぐらいに伝わります。
本編最後最新曲がかなり中盤ヘビーなバックトラック、シャウトサビが入る曲、
これ初見だったんですが今の彼女の感じにぴったりだと思いました。
とてもかっこよかった。
多分そんなに一杯ってわけでもない客席の何割かは関係者枠で、
彼女の本気を受け切れなくてふわふわした空気が残ってて、まあ仕方ないかな。
こんだけの本気でないと伝えられないなにかがあると俺は理解するけどね。
あとやっぱ舐められる風貌であることは自覚していて、そこを突き抜けるにも
これぐらいのちょっとひくぐらいの気合、本気がいるんだと思う。
泣きながら最終曲に向かった感じでした、これは喜びだったのかな。
すぐにアンコール。
アンコラストは最初の曲をやろうと思ってたがまりこの好きな曲にしようと
まりこへ振ったところ「どうしよー、みんな何がいい?」ってフロアにセトリみせて、
「もっかい三曲目やろか」で「はろーにゅーわーるど」。
スキスキスキの連呼に「オレモー!」をいれるのねなるほどね。
今日2回目現場で聞いて、この切羽詰まったせつななキラメキは後藤節だなと思いました。
でも中身はしっかりねむり節、面白いです、歌うの大変そうやけど。


なんつかね、思ったほどバズってもないんだけど、注目されても
スポイルされない本気、を見れた気がしました。
そういうのが感動させる、ちょっと目元がじわっとしました。