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日フィル@東京文化会館

日本フィルハーモニー交響楽団
ラザレフが刻むロシアの魂 Season?グラズノフ2
第691回定期演奏会
@上野 東京文化会館 大ホール


・日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:アレクサンドル・ラザレフ[桂冠指揮者兼芸術顧問]
ピアノ:若林 顕


セトリ
【ラザレフが刻むロシアの魂 Season IV グラズノフ2】
1.グラズノフバレエ音楽《お嬢様女中》
2.プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番
3.プロコフィエフ:スキタイ組曲《アラとロリー》


まず、グラズノフ、優雅で豪胆とても素晴らしい。
ラザレフさんも楽しそう。
結構な頻度でトライアングルが活躍する曲ですね。
タンバリンも目立つ形で登場するんですが、タンバリン使いの
文系メガネ風男性、多分30半ば、やたらカッコいい叩き方で面白かった。
終盤にチェロとバイオリンのソロが絡むところあって初めて例の尊大に
見えるコンマスさんの音を意識して効きました。
なんかとても良いと思った、艶があるというか、音に味があるような。
ラザレフさんも指揮中にグッ!ってサムズアップ。
ラザレフさんと彼の相性は良いのか今日は彼も笑顔が多かったね。
意外といいやつなのかも(そもそも悪い人ではない)ってか苦手感は一気に
薄れていきそうな。
解説読むとバレエの内容的には非常に陳腐、というかお嬢様はそれで
幸せかもしらんけど当て馬にされた侍女の立場考えろよって思ってしまいました。
そんなところも含めて大きな心で楽しむのがロシア流かも。


休憩後プロコフィエフ、まずはピアノ協奏曲1番。
オケも大人しくしてないんですが、主張しまくりのピアノとのかけあいが
まさに協奏曲って感じ。
ピアノの方はもじゃもじゃ髪のおじさん。
今回安い席でオケの端が見切れたりする位置だったんだけど、
ピアノの手の動きは見える場所でそれは良かった。
ピアノ入る時はそういうことも頭に入れてチケット買わないとだな。
で、颯爽と演奏して2回ほどカーテンコールのあと、あれ、ピアノアンコなし?
若林さん、今日のお仕事10分ぐらいでした。


最後はプロコフィの組曲
100人ぐらいの大編成、鳴り物系だけで10人ぐらい、これがまた最初のところで
みんなで一斉に叩きまくるもんだからものすげーうるせー。
ティンパニの手が足りない部分があるようで鉄琴の女性が一部手伝う
場面がありました。
なんというか情緒とかより勢い豪華さみたいな、勿論しっとりしたとこもある
んだけど、勢いでこれでもくらえって気持ちで作ったようなとこある。
ラストまた猛々しい狂騒展開から最後はラザレフさん横向きで天を仰ぐフィナーレ、
なんかあっけにとられちゃったのか客席の拍手が遅れ、ラザレフさん
すべったみたいになってました笑
ちょっとでもこの曲は突拍子無さすぎな気がした俺的に。


今回もグラズノフ楽曲がとても良く、次回のグラズノフシリーズも
是非行きたいと調べたら、DEPのラストツアーと被ってました。
あー、土曜公演行こうかなー。