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2016アルバムベスト10

CDをほとんど買わなくなった一年、ただやはり買うぐらいのものが
ランキングには残ってくるのは当然といえば当然ではあります。
なんとか形にはなったので今年も一応やりますね。


1.井出ちよの : もうすぐ高校生活
夏の3776ワンマンにて突如発表された井出ちよのソロ、密かに進められていた
プロジェクトはそのコンセプトの完璧さとアルバムの完成度で自分としては
使命という気持ちでの1位選出です。
井出ちよののために作られた、井出ちよのによる井出ちよの自身の未来予想図。
アイロニーなセンチメンタルをまとった希望に輝く未来。


2.BELLRING少女ハート : BEYOND
編成は変わっても地下アイドルのプリミティブな最先端を全力で突き進む
ベルハーちゃん3枚目フルアルバム。
過剰な表現の切っ先を削らないまま、これがマスを飲み込むのだという
強固な自意識のもと、異形の楽曲が神々しいほどに美しく。
結果的に最終作品に相応しい傑作となりました。
表題曲「ビヨンド」にあとほんの少しのキャッチーが加われば
世界はこの1枚で変えられたかもしれないな。


3.Mogwai : ATOMIC
日本に落とされた2つの原爆の名前を冠したトラックを含む、
核をテーマにした重いコンセプトアルバム。
彼らの想いを詰め込んだインストゥルメンタル
日本人として考えさせられることはとても多い。
モグワイへの信頼を再確認させてくれた一枚です。


4.ASA-CHANG&巡礼 : まほう
7年振り、メンバーチェンジを経てついに発表された6枚目のアルバム。
より身近にせまったテーマへのアプローチは賛否あるところだが、
独特の世界観はそのままに敷居をひろげたことを評価したい。
遅すぎる世界が巡礼に気付くために与えられた、これが3回目のチャンス。


5.sora tob sakana : sora tob sakana
平均年齢14歳、ポストロックアイドルユニット1stアルバム。
キャッチーなメロディの歌の幼い瑞々しさとノスタルジー
そこに隠れた確信的変態サウンドの複合による爽快感。
でもまだこれは序章だと思っている。
更なる深化に期待。


6.Seiho : Collepse
奇抜な振る舞いと一見合わない親しみやすさ。
セイホーの人間的魅力がそのまま落とし込まれたかのような
エレクトロビートアルバム。
これが新世代の才能だ。


7.Swans : The Glowing Man
ニューヨークのエクスペリメンタルノーウェイブ、通算14作目。
今作も計118分のドローン天国。
過去作との比較評価ができないので自分の初聴きの
衝撃度合いで評価しました。


8.ROVO : XI
結成20年記念、11枚目のオリジナルアルバム。
これまでの確かな道程を確かめるような曲から、
決して陳腐化させない前に向かう意思を感じさせる曲へ。
ロボの物語はこれからも続く。


9.amiinA : Avalon
メンバーチェンジを乗り越えて、手厚い体勢でじっくりと
育んできたチームアミーナ渾身の1st。
真っ直ぐな若さを推進力に世界の希望を描く信念が伝わる。
表題曲アヴァロンの歌詞だけが自分的にほんのちょっと残念で
それがこの順位となりました。


10.Con Brio : Paradise
サンフランシスコ発若手ソウルファンクグループ、
待望のデビューアルバム。
パフォーマンスが素晴らしいというだけでない、
勢いに逃げない深みのある楽曲が強い。


次点.おやすみホログラム : 2
次点.おやすみホログラム : …(スリー)
多様な音楽性でアイドル枠をはみ出していく面白さ。
楽曲が今の二人にマッチして説得力が増し表現の幅が拡がっている。
まとめて一枚ならベスト10にいれたかも。


せーこちゃん、めるも、トクマルは前作超えならず。
ベガーズ、アニコレ、eits、レディヘも決め手がなく、
久々だったロブゾンビ、DML、アヴァランチーズもいま一歩ってとこでした。
Tycho、ラプスリーなど良いけど馴染むとこまでいかなかった。
テスタメント、ベビメタなんかはまあもうこんなもんかなというところ。
メタリカについてはもう俺はいらないって感じです。
あとがっかりはスピッツ、ウタダ、あれでいいのかほんと?ってまあ
それは人それぞれだからね。