いいにおいのするThee oh sees Japan tour 2015 東京編２
@渋谷TSUTAYA O-NEST
開演ちょっと過ぎぐらいについたらなんかほんとの前座か
バンピリアの白い人が一人でネタっぽいのやってた。
・進行方向別通行区分
天狗の仮面を被ったベースと右側に無精髭とおしゃれ髭の中間ぐらいの
ギターヴォーカル、真ん中に元理論の真部ギター、後ろがドラマーの4人組。
最初普通のロックかな、と思ってたんですが、聞いてるうちに変なのが
わかってきました。
歌詞が変、不条理系、連呼系。
それが非常にテクニカルでメロディアスなギターソロが随所に散りばめられて
タイトで手数の多いドラミングで豪快に進行します。
時にヴォーカルは語りのような部分を交えたり、その途中で曲が始まったり、
MCはないままぐいぐい進み、気が付いたらその世界に引き付けられていました。
途中変なジェスチャーをしたりしてたギター真部が終盤の曲で
「助けてくれー！！」と叫び続ける曲があったり、時に激しいギターアクションが
あったり、エモーショナルな渾身のライブパフォーマンス。
最後は「問題ない」とゆっくり繰り返しながら楽器を置いてステージ真ん中へ
メンバー全員が真ん中きたと思ったら手をつないで組み体操の扇みたいになって
「ふじさん！」ｗ
からまた「問題ない」の繰り返しでステージ前の方へ、
からのまた扇やって「ふじさん！」、で終了でした。
いやー噂には聞いていたけれど素晴らしいライブパフォーマンスでした。
結局1時間以上やってたような、前座ではなく対バン扱いですね。
また是非観たいです。
・Thee Oh Sees
世界一のライブバンド、とか持ち上げられちゃうと身構えちゃうよね。
絶賛のツイートもいまいち半信半疑ながら見ないと始まらないから来てみた。
で、進行方向が凄まじかったので、これは食われたパターンかも、なんて思ってた。
ステージ前方にメンバー4名が並ぶ配置なんですが、真ん中にツインドラムという
変わった配置でした。
両端右側にベース、左側にギターヴォーカル。
音的には疾走型の轟音ラウドロックって趣きなんですが、
特筆すべきはまずツインドラム、結構気合込めて叩くがっちり系と
ポーカーフェイスの痩せ系という対照的な二人のスティックの軌道が
キレイに同じなんですね。
結構難しいリズムや複雑なたたき方を速いペースでやりながらキレイに軌道が
揃うのを見て、おおー、これはすげえ、って思いました。特に序盤。
あとギターボーカルのデカイ白人はギターの位置が非常に高い。
よくギターでライフル撃つみたいな格好する人いるけどずっとそれ
やってるぐらいの高さ。
あと甲高い声と時にマイクを完全に口の中にくわえこんで歌ってた、汚ねえ。
あのマイク洗ったとしても今後アイドルちゃんに使って欲しくないよね。
ってな感じでまあノリ的には判りやすいのでかなり盛り上がっていましたが
さすがに1時間やってると飽きてくるよなー。
いくら凄くても曲をすごい好きじゃないと厳しいかも。
（ラウパのスレイヤーみたいなことを思いました。）
っつうわけで、ファイナルアンサー、世界一のライブバンド、は言い過ぎ。
勢いがあって面白いライブするとてもいいバンド、です。
21時過ぎの開始でロングセットって何時までやるんだと恐れていたけど
22時半前には終わってくれてほっとしました。
アンコールはなし、あれだけガチでやり切ったら十分でしょ。
