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小説 ロリータ

ロリータ
ウラジーミル・ナボコフ
訳:大久保康雄


第一部はかんのー小説っぽくて面白かったんだけど、
二部からつまんなくなってきてしばらく放置状態だったんだけど、
中盤から終盤にかけて俄然面白くなってきました。
最初はなんでこんなもんが世界に残る文学作品として名をなしているのか
全くもって理解不能だったけど、読了後の今ならわかる気がします。
少女への偏執的性嗜好はきっかけに過ぎなくて、観るべきは
インテリ中年が虜になった対象に冷静な思考を持とうとしながら
知らず知らず狂気に憑かれて行くその様があおる切迫感が凄まじい。
難しいこと言葉で説明する気はないけど、さすが、と思いました。
面白かった。