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FRF09 三日目@苗場スキー場

FUJI ROCK FESTIVAL '09 三日目
@苗場スキー場


テントが意外にも寝心地が良かった、というか多分疲労のせいだが、
朝は8時前まで寝てて、後輩Bに電話で起こされる。
それから湯沢のいつもの温泉には行ったんだけど、朝食バイキングの時間が
終了していたので遅い朝食、というよりは昼飯に湯沢のマクド
これなら場内のメシとも変わらんが、たまにはいいか。
だらだら喋ってるフジロッカーのグループを尻目に俺らはさっさと食って苗場へ。
昨日に続いてなかなかのいい天気。
太陽が眩しいぜ。


・STREET SWEEPER SOCIAL CLUB
時間がギリギリだったので駐車場からダッシュでグリーンへ。
トムモレロだというのに演奏直前のグリーン前はガラガラで、俺は右側の
舗装部分の一番後ろで見ることにする。
そしておそろいの黒い服で4人登場。
横にいたグループは何も知らないようで「ジャミロクワイみたいなのかな」
とか言ってた。
1曲目が期待通りの「Fight Smash Win」で、撮りあえず飛び跳ねて
サビの部分は拳を上げて叫ぶ。
トムのギターにはラップが似合うなあ。
ブーツライリーもカッコ良かったが、今回はここまで。
拍手だけ送ってホワイトへ。


・HOLY FUCK
期待の若手ポストロック、の筈だがまあそこそこって程度の入り具合。
ビール買ってステージとPA席の丁度真ん中中央辺りに位置を決める。
ようつべに上がってる曲は大体聞いてきたんだけど、音源持ってる訳じゃない
ので「Lovelly Allen」しかわからんのだが、しっかり踊らせて良かった。
演奏が肉体的、というかブレイクではせーので振りかぶったりするので
こっちもリズムに合わせ安いのがいい。
そして最後の「Lovelly Allen」。
いやー盛り上がったね。
ブレイク後の2回目のピークの時は俺もぴょんぴょん跳ねて踊りまくり。
最っ高。
1回目のブレイクでホワイト前方から去っていった人達は勿体無い。


JUANA MOLINA
オレンジまで来ると後輩Bと会ったので酒飲みつつ喋りながら見てた。
おまじないみたいな感じのファナの唄とループにサポートギターとドラム。
ふわふわと夢の中に入っていくような気持ちいい音。
残念ながらロボ部隊の共演はなかった。
ヴァイオリンとか入っても面白いのにね。


ファナの間は後ろで何杯かビール飲みつつ見ていたんだけど、
そこでユザーン発見。
3日間いるんだね〜。
ファナのリズムに合わせて軽くのってました。
ちょっと迷ったけど話しかけにいったらとっても愛想が良くて、握手してもらって
「また8/5のリキッド行きます。」って言っといた。
後で見つけたユザーンの友達はやっぱりもじゃもじゃ頭だったよ。


その後、ヘブンのDachamboはスルーしてアヴァロンへ。
ダチャンボ盛り上がってたんだけど、「最強の野外フェスバンド」なんて自分で
言われるとなんかちょっと身構えてしまって...。
過剰なとこ含めてキライじゃないんだけど、この日は他が見たかったのでパス。


・東田トモヒロ
ゴマちゃんのHPで名前が出てたこともあってアヴァロン行ってみた。
もしかしたらゴマちゃんも、と思ったけどあんまディジの出る幕はなさそうね。
サーフ系SSW、ワイルドイケメン系という、ある意味苦手な系統なんだけど、
何故かすごい自然に入ってきたなあ。
フジ効果もあるかもしれないけど、変にカッコつけてないで自然体なのが
いいのかも。
無理に自然体を気取るのもハナについたりするけど、そこのバランスがいい
のかもしれない。
次第に増えていくアヴァロンの観客が一体となった暖かくさわやかなステージ
でいいもん見れたなと思った。


その後ヘヴンに行くとサニーデイ・サービスが演奏中でまたこれすごい人。
あまりの混雑に見る気になれず早めにオレンジでソウルフラワー待ち。
というか毎年そんな混んだ覚えのないアヴァロンーヘヴン間のトイレが、
今年はもの凄い並びようで、タイミングも悪かったのかもしれないけれど、
そこに車が何度も行き来するもんだから大変だった。
時間もあったのでオレンジのトイレ並びを選択したんだが、こっちはこっちで
やっぱ全然ダメだね。
40分ぐらい待ったと思う。


SOUL FLOWER UNION
トイレから出たらそろそろ始まる時間。
なんとか前方のエリアまで進出できてさあ、っと気合満タン。
こっから本番だぜってな感じ。
初日ヒドイ状態だったステージ前の地面には砂みたいのが撒かれてて
普通にモッシュ可能な感じになってて助かった。


セットリスト
1. Londonderry
2. ラヴィエベル〜人生は素晴らしい! 
3. 月光ファンファーレ
4. 満月の夕
5. 平和に生きる権利
6. 極東戦線異状なし!?
7. 神頼みより安上がり
8. 荒れ地にて
9. ブルーマンデーパレード
10. インターナショナル
11. 風の市(wind fairground)
12. 海ゆかば山ゆかば踊るかばね
13. うたは自由をめざす!


もはや鉄板の盛り上がり。
巻き起こるモッシュにサークル、旗がうねり手が上がる。
肩車で前方に連れて来られた小学生がサークルの真ん中に取り残されて
戸惑うという場面もありつつ、まあ周りの人達はみんな優しいから大丈夫。
途中俺の知らないバンドの人の訃報を中川が告げて、でもね、ここが
中川のすごいとこだと思うんだけど、「命の祭をやろう!」って。
俺達はもう盛り上がるしかないわけさ。
大体代表曲はほぼやって、意外な「インターナショナル」もあって、最後は
勿論「海ゆかば〜」。
オレンジに響き渡る祭囃子、歓喜モッシュ、命の、魂の祭だ。
フジではライブ後の恒例になったと言っちゃっていいと思うけど、最後は
「うたは自由を目指す」勝手に苗場バージョンで観客だけで輪になって
盛り上がる。
2007年の時はここにいつまでも参加してて次のボアを半分ぐらい見逃した
ので今回は盛り上がりを眺めつつ早めにロボに向かいました。


ROVO
だいぶましになったとは言えオレンジーヘヴンの導線は足元が悪いこと
もあってやはり渋滞気味で、ヘヴンにたどり着いたのは多分もう中盤ぐらい。
しかもまた椅子の人達のせいで踊りたいのに周りに追いやられるほかなく、
どうしようかと思ってたらミクシの知り合いとあって暫く隅で話す。
「なんでこの人達座ってるんですかね?」
「次待ってんのかな、次有名なのだっけ?」
「いや、違うっしょ座ってるだけっすよ、結構寝てますもん」
なんて椅子厨の悪口を言ってたんだが、「Na-x」始まってどうしてもこのまま
終わりたくないのでPA前あたりに突っ込むことにして知り合いとは別れる。
んで常以上にキレキレの演奏に身を委ねてそっからは至福でした。
踊ってたら前にいた兄ちゃんにぶつかられて、それは全然ハラ立つとかとは
逆で最高すぎてそうなっちゃうよな、っていう共通感覚があって、展開が
落ち着いた間に意気投合してエール交換ならぬハードリカー交換。
俺がウィスキーあげたら、ジンロくれました。
最後の曲は「REOM」で、今回は時間が短いことをうまく使って、セットも
効果的でとても良かったと思う。
最近どうもロボとの相性というかバイオリズムがずれることが多かったけど、
今回はバッチシ同期化して、久々に宇宙行きました(笑


その後、友達になった大阪の兄ちゃんは「もう力使いきりました、
暫く休んでから渋さ行きます。」ということだったので握手してお別れ。
こういうのってなんかいいよね。
昔は知らない人と喋るなんて考えられなくて、しかも殆ど1人行動してるから
朝車に戻って温泉行くとき以外は会場内で「ビール」しか言葉を発しない
と言ってもいいぐらいだったのに。


渋さ知らズオーケストラ
また別のミクシの人に会えそうなタイミングだったので、急いでオレンジに
戻って探してみるとちょうど演奏が始まる前にうまいこと出会うことが
出来ました。
やっと会えたーってテンション上がったところでライブ開始、そしていきなり
ナーダム」だー!
しかもでかい龍の風船出てきたぜ、これも久しぶり。
更には「火男」だ、ってな具合でタダでさえテンション上がってるとこに
さらにテンション上がる出来事が続発、しかもいい具合に酔っ払ってる
もんだからもう途中は時間忘れてた。
中盤は最近の曲と思われる俺が知らない曲をやってたりした気がする。
結構前の方に車椅子の人とその介護の人の集団も来てて、一緒に
狂騒に巻き込まれている姿は渋さのごった煮のステージと音楽に
とても合っている気がした。
若干危ないと思ったので、一応介護してる人に「危険じゃない?」って
聞いてみたけど、「大丈夫」ということなので、そこは彼らの言葉を信用
すべきだろう。
実際そこで無茶する奴はおらんかったわけだし。
ライブの終盤で渋さでは久々に聞く勝井&芳垣さんのミニマルROVO
セッションが始まって、左端前に居た俺からは見えなかったので中央に突入。
2人ともロボ終わってすぐこっちやってきたんだね。
それでタイムテーブルに時間差を作ってあったのか。
最後は勿論「本工」→「仙頭」締め。
これはびっくりしたんだけど、「本工」で最初みんなでジャーンってやるじゃん。
あれはギターの弦を下からかき鳴らす振りをするもんだと思ってたら、多くの
人は単に手を上げてるだけで、最近はそうなのか〜って新鮮でした。
合唱して飛び跳ねて拳を上げて「本工」が終わると即座に「仙頭」。
誰より高くジャンプして(と自分では思ってる)終了。
素晴らしい饗宴でした。
一体どれぐらいの人がオレンジにいたんだろう。


今回のフジロックSFUROVO→渋さという濃密過ぎる3時間半の
流れを作ったスマッシュは素晴らしいと思います。
これぞフジロック奥地の真髄。
3日目の夕方、寂しくなる時間帯に置いたのもとても良かった。


渋さ後ちょっとミクシの人と話してたら、その人の更に友達というのも集まって
来て、いかなフジロックとは言えこういう大勢の知らない中にいきなり
溶け込んで行ける程には俺の人見知りは治ってなくて、煙草も
吸いたかったしそこでまたねしてオレンジの後方の煙草カフェへ。
ビール飲みつつ久々の一服。
もともとそんなヘヴィなスモーカーじゃないけど、こうも見たいライブが
続くとゆっくり煙草吸ってる暇もなくて、ここでやっと少し落ち着いた。
予定では少しでもアニコレ見に行こうかと思ってたんだけど、渋さ後の
オレンジ出口の混み具合を見たらアホらしくなってというのもあってね。
オレンジの後方は既に始まってるビスコの演奏がヘヴンから聞こえてきてて、
すっごくいい感じだった。
ゴメンねビスコ、残念だけど俺は今回は見れない、とこの時は思ってたよ。


・SEUN KUTI & EGYPT 80
今回のフジの目玉の一つでもあったセウンクティとエジプト80。
さあアフロビートで本編の締めだと気合いれて待ってたんだけど、
何故だかどうしたことか全然入っていけなかった。
酔いと疲れ?まあいろいろタイミングとかあるんだろう。
こういうこともあるさ、と今回は諦めてまた別の機会に期待。
シェウンはまだまだ青年なわけだし、これからも見れる筈だから。


・THE DISCO BISCUITS
で、取り合えずそれならアニコレ行こうかな(実際はもう終わってる時間)、
と思いつつヘヴンの後方を歩いてたら程よく人の減ったヘヴンがなんだか
祝祭感溢れる空気になっていて、ちょっとリズムに合わせていたら大変
気持ちいいことになってきてしまった。
後方スペースは充分に空いているので大きく両手を広げて、空を見上げたり
しながら小気味いいエレクトロ入りのジャムに乗って踊る踊る。
多分アンコール入れて1時間半ぐらいずっと踊ってた。
いつの間にか人も増えてきて、みんな最高に幸せそうだった。
大人しそうな可愛らしい感じの女の子がずっと1人で近くにいてさ、
がーって演奏が盛り上がるところで両手を一杯に空に向けて広げてさ、
空を見つめて笑顔なの。
その至福感が俺にもほんとによくわかる。
永遠に続いて欲しいと思ったぐらいの今年のフジの自分的最高潮。
アンコールももっとやって欲しかった。
お、終わりかよっ、って思わず突っ込んでしまった。
MCでメンバーはまた来る的なことをかなり具体的に言ってて、それは勿論
またこの体験ができるなら嬉しいんだけど単独でAXとかでやってもここまで
の理想的な展開にはならない気がする。
やっぱ野外である程度スペースがあって、ストレス無い状態じゃないとね。
第1回の朝霧に出てたらしく、そりゃもう最高だったんだろうな。
とにかくね、半分しか見てないので本来ならベストアクト対象にはしない
とこなんだけど、これはもう素晴らしすぎてそんな小さな俺の決め事なんか
どうでも良くなりました。


その後ビスコのあまりの興奮に頭はぼ〜っとしてたんだけど、最後ぐらいは
友人Dと合流しようということでグリーンへゆっくり向かう。
途中ホワイトのROYKSOPPを流し見。
先にグリーンに戻ったDから代表曲はもうやった、と聞いていたし新作は
あまり好きじゃなかったこともあってそのまま通り過ぎてグリーンへ。


BASEMENT JAXX
グリーンモッシュピット横でうまいことDと合流。
これだけ盛りだくさんの一日の最後、まだこれからジャックスで盛り上がれる
ということが本当に幸せ過ぎる。
クロージング史上最多じゃないかという大入りの中でステージ開始。
圧倒的にアッパーなステージ、そして跳ね回る集団躁状態の観客達。
惜しげもなく代表曲の連発で(そらそうか)俺も相当疲労している筈なのに
ぴょんぴょん跳ねて踊りまくり。
そして意外にも中盤で新曲「レインドロップス」。
開催前はクロージングでこんなんやられたら楽し寂し過ぎて泣いちゃうかも
な〜んて思っていたのに、そんなのは全く赦されなかった。
楽しいonly。
踊るというより拳を上げてジャンプジャンプ。
ほんとに素晴らしかったんですが、ここで正直に言うと、この後終盤で
一回立ったまま寝落ちしました。
フジ潰的にいうと寝踊りってとこですか。
いやでもね、今回のフジロック、JAXXをクロージングに持ってきたことも、
これは主催者が本当に素晴らしいと思ったよ。
さいごはみんなで踊って騒いで終わるのさ。


悲しいかな時は過ぎ、ジャックスのアンコールも終わって友人Dとしばらく
グリーンモッシュピット横で佇んで確かパワートゥーザーピーポーを見てた、
と思う。
放心しててよく覚えてないんだ、酔ってるし。
俺らの近くにいた外人が向こう側にいる仲間に向けて
「ヘーイ、ヨー、エー、オー(歌詞忘れた)」っておっきな声で歌っていて、
いつでも外人はバカ騒ぎが似合うなーってな話しをしたのは憶えてる。


で、もう立ち寝するぐらいの眠気と疲労なんだけど、祭りは朝まで続くわけで
とりあえずはオアシスエリアへ。
友人Dが煙草もライターもねえ、というので知るかそんなもん自分で無くした
だけやろ、と言いつつマルボロテントで煙草2つ買ってライターももらってやる。
でもここさ、煙草買うのに身分証明必要って、そんなん普通持ってないよな。
と免許証をちゃんと持ってる俺が言うのも変だけど、売り場のお兄ちゃんに
そう言ったら、「そうなんですよ、それでよく絡まれました」って苦笑いしてた。
中にはそんな奴もおるわな、兄ちゃんお疲れっつってビール買ってレッドへ。


・SONNY J
音源では大した事無いかな、と思っていたけど、結構アッパーで好きな
感じだった。
まあもう疲労と眠気と酔っ払いでわけわかんなくなる寸前の俺に論評される
サニーJもたまったもんじゃあないな。


・撃鉄
いつの間にか友人Dともはぐれ、眠気覚ましも兼ねてパレスに向かう。
ラーメン屋は長蛇の列なのでビールとウィンナーかなんか食ったような。
その時ルーキーでやってたのがこのバンド。
なんか変だった。
最近とみに思うんだが、バンドなんてさ変でなんぼってとこあるよね。
普通の歌を普通に演奏して歌ってもよっぽどじゃない限りは大体同じ。
下手に普通にやるぐらいなら変なぐらいのほうが面白い。
それで変さだけを求めていくとこれはこれで狙い過ぎてつまらんのだが。
あ、で、撃鉄自体はちゃんと聞いてませんでした、すまん。


マヒルノ
ネストのフライヤーとかに良くいるインディ界隈で以前から名前は知ってた。
一応ナプスタでアルバム聞いたんだけどイマイチぴんと来ず。
ライブは違うかな、と思って見てみたんだけど、やっぱぴんと来ず。
序盤だけ見て抜けました。
まあもう疲労と眠気と酔っ払いでわけわかんなくなる寸前の俺にぴんと
来ないとか中途半端な論評されるマヒルノもたまったもんじゃあ
ないですね、すまん。


・THE JAPANESE POPSTARS
レッドに戻ったら、若干押していたのでちょっとだけ見れた。
これも音源では普通だなあ、って印象だったけど、結構硬質なテクノで、
もっと見とけば良かった、と思った。


TAKKYU ISHINO
さあそしてホントのラストに卓球。
ワイア並み、かどうかは知らないが気合の入ったガシガシハードテクノ
良かったんだけどレッドのテントから出た後ろの方で踊ってた筈がいつの間にか
意識を失って倒れてて気が付いたのは4時半過ぎ。
やべぇフジロック終わる、と思ってビール買ってからガン踊り。
そして明るくなって、全てが終わりました。


軽くゴミを拾ってオアシスを横切って、SEE YOU NEXT YEARを
見ながらゲートをくぐって、あああ、今年も終わったなあ、という薄ら寂しい
気持ちとなんだか良くわからない遊びつくしたぞという達成感。
自分にとって10年目のフジロック
感慨深いね。
そして今年もまた最高に幸せな空間だったよ。


・3日目ベストアクト
THE DISCO BISCUITS
次点はBASEMENT JAXX
勿論SFUROVO→渋さも良かったし、HOLY FUCKも良かった。
東田トモヒロもJUANA MOLINAも。
SSSCは1曲しか見てないけどこれも最高にカッコ良かった。
卓球では意識飛んで寝たけど、でも良かった。